BRIEF

企業・ビジネス: プロジェクト・サイクル

2014年9月4日



1.  ビジネスガイド
2.   プロジェクト・サイクル
3.  ビジネス機会について
4.  準備段階でのビジネス機会
5.  実施段階でのビジネス機会

6.  調達方法
7.  段階別の参考文書
8.  世銀職員の役割
9.  よくある質問



概要

プロジェクト・サイクルとは、世界銀行がプロジェクトを設計、準備、実施、監督するために用いる枠組みです。世銀と借入国は、担う役割や責任は異なりますが、実際にプロジェクト・サイクルの全期間を通して密接に連携しています。

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プロジェクト・サイクルには6段階(発掘、準備、審査、交渉/承認、実施、評価)あります。最初の3段階は、「パイプライン」と表現されます。「実施」の段階は、世銀職員がプロジェクトの実施状況をモニタリングする時期にあたるため、「監理」と呼ばれることもあります。

プロジェクト発掘以前

世銀はプロジェクト開始に先立ち、分野、国、セクターの各レベルで、開発課題について多数の調査を実施します。これらの調査は「経済・セクター分析(ESW:Economic and Sector Work)」と呼ばれ、開発課題に対する理解を深めます。パイプライン以前の段階における主要文書には、貧困削減戦略文書(PRSP)、国別援助戦略(CAS)、セクター戦略があります。

発掘

世銀と借入国は、セクター分析と国別戦略に基づき、開発目標の達成に貢献するプロジェクトを共同で発掘します。通常、プロジェクトは所轄官庁によって管理されます(例:保健セクターのプロジェクトは保健省が準備・実施)。世銀は、プロジェクトの基本方針と条件を詳細に決定するため、「発掘ミッション」を実施します。発掘段階における主要なプロジェクト文書には、月間業務概要書(MOS)とプロジェクト情報文書(PID)があります。 プロジェクト文書についての詳細は、段階別の参考文書をご覧ください。

準備

借入国はプロジェクトの準備に責任を負っています。借入国は実行可能性調査やインパクト評価を実施し、プロジェクトの目的、コンポーネント、スケジュール、組織の責任、実施計画を練ります。一方、世銀はプロジェクトが成功し、経済、金融、社会、環境に好ましい影響をもたらすための条件について分析に着手します。この段階においてもMOSとPIDは引き続き参照可能です。

審査

審査の責任は世銀職員にあります。世銀職員は、審査段階以前に行われたすべての調査(購入予定の機器、機材、土木工事、サービスの種類と量を示す調達計画など)を確認します。「審査ミッション」が実施され、検討結果がプロジェクト審査文書(PAD)に記されます。PADにはプロジェクトとその実施に関する情報が詳細に記載されます。審査段階は約3~6か月続きます。MOSとPIDは引き続き参照可能です。

交渉と承認

交渉段階では、世銀と借入国がプロジェクトに対する融資の条件について合意を形成します。通常、交渉期間は約1、2か月です。交渉後、PADとその他の融資文書は理事会に送られ承認を待ちます。借入国がこの段階で一般調達通知書(GPN)を公示する場合もあります。

実施と監理

融資の承認後、借入国はその資金を使って機材・サービスを購入できます。プロジェクトは世銀ではなく借入国の責任において実施されます。この段階は数年に及ぶことがあり、この段階における世銀の役割は、プロジェクトの実施状況をモニタリングし、融資の合意条件が守られ、世銀ガイドラインに沿った調達の進捗を確認することです。借入国は実施段階でGPNと特定調達通知書(SPN)、および関心表明要請(REI)を公示します。

評価

プロジェクトが完成したら、世銀の独立評価グループ(IEG)(英語)がプロジェクトを監査し、成果を測定します。監査では事業完了報告書の検討のほか、別の報告書も作成されます。どちらの報告書もその後、理事と借入国に提出されます。IEGは定期的に、これらの報告書を元に各種プロジェクトのインパクト評価を行います。

参考資料

 

3. ビジネス機会について »