特集

日本世界銀行共同プロジェクト 「大規模災害から学ぶ」

2012年8月27日

Image

目的


2011年3月11日に東日本を襲った地震は、世界の観測史上4番目の大きさでした。続いて発生した津波は 沿岸部の多数の街や村を押し流し、約2万人の死者・行方不明者、16.9兆円(2200億ドル)の直接的経済被害をもたらしました。日本の防災対策は世界的に見ても高い水準にありますが、それをもってしても災害を防ぐことはできませんでした。また、今回の震災は、製造業の生産ラインが世界とつながっていることを実感させ、そこに潜むリスクに警鐘を鳴らすものとなりました。世界中の災害対策強化に役立てるため、この災害から多くの教訓を学ぶ必要があります。

様々な防災・復興支援策から教訓を取りまとめ、国際公共財として世界と共有することを目的とする共同プロジェクトを、日本政府と世界銀行は2011年10月に立ち上げました。

活動内容


東日本大震災に関する被害と損失に関するデータや事実関係等を収集し、その情報を世界中の専門家や実務者に発信し、大規模災害に対応してきた日本の長年の経験を活かしながら、災害に強い社会を構築するための相互学習と国際協力を推進していきます。

プロジェクトの第一段階ではテーマ別に6群にまとめられた、32件の教訓ノート が作成されています:

これらの教訓ノートでは、2011年3月11日に何がうまく機能し、何が課題であったか、またそれは何故か、を分析し取りまとめ、同様のリスクや脆弱性に直面している途上国に対して提言を行っています。教訓ノートはこの先、途上国の専門家や実務者と知識を共有・交換していくための基盤をなすものです。国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会の特別イベントとして、2012年10月9日(火)及び10(水)に予定されている「防災と開発に関する仙台会合」にて成果が発表されます。

世界銀行研究所(WBI)が保有するグローバル・ディベロップメント・ラーニング・ネットワーク(GDLN)のよう な最新テクノロジーや学習ツールを活用していきます。さらに、実務者コミュニティと連携を図り、ウェブ上でナレッジ・ノートやそれに関連する問題について話し合うディスカッション・グループを立ち上げる他、オンライン・フォーラムも開催の予定です。開発に携わる実務者と一般市民は、このオンライン・コミュ ニティを通じて、すべての関連情報にアクセスすることができます。さらに、世界銀行のe-Instituteにおいて、途上国向けのEラーニング・トレー ニング・プログラムが提供されます。

本プロジェクトは「生きたプログラム」であり、海外や日本の専門家と途上国の実務家が、新しい効果的な災害対策と政策の立案に積極的に貢献していきます。

活動報告


参考資料





Api
Api