東京開発ラーニングセンター(TDLC)は、2023年5月22日から25日にかけて、日本の都市専門家とともに、マダガスカルにおける「アンタナナリボ首都圏・統合都市開発・レジリエンスプロジェクト(PRODUIR)」の技術ミッションに参加し、専門知識や経験の共有、プロジェクトの設計・活動強化に対する支援を行いました。
本ミッションでは、専門家による知識共有セッションやプロジェクトサイトの視察のほか、国土計画・地域開発省、プロジェクト実施部局、プロジェクト管理部局、地元の小規模な生活共同体(フクンターニ)の首長らの間で議論が行われました。日本の専門家は、日本の大規模洪水対策の経験や、様々なネイチャーベースソリューション手法、ウォーターフロント再生、景観、住民参加などの事例について説明しました。また、参加者は、これらの日本の経験と知識をどのように自分たちのプロジェクトに適用していくかについて、ブレーンストーミングを行いました。
PRODUIRの主な目的の一つは、アンタナナリボ首都圏内で選定された特定の地域における都市生活環境の改善と洪水へのレジリエンス強化であることから、本ミッションでは、特定のプロジェクトサイトの一つであるアンダバマンバ遊水地について、そのエリア改良に向けた実施計画に関するシナリオベースの実装設計演習を行いました。
TDLCは、本ミッション終了後も引き続き、世銀のプロジェクトチームと協議しながら技術支援活動を進めていきます。