プログラム・コンセプト:
ウズベキスタンは地震、洪水、干ばつなどの自然災害や気候変動による災害に非常に脆弱です。国内の老朽化したエネルギーインフラは災害リスクにさらされており、増大する国内需要に安定して電力を供給するうえでの課題を一層複雑にしています。ウズベキスタンの送配電インフラの強靭化を目指し、世界銀行は、同国の主要なエネルギー関連機関の代表団向けに、日本でのナレッジ交流プログラムを実施します。代表団は、日本における強靭なエネルギー供給インフラの事例を学びます。
今回のナレッジ交流プログラムには、ウズベキスタンの財務省、投資・産業・貿易省、エネルギー省、エネルギー市場開発・規制庁、地域送電網公社(REPN)からの代表者が参加します。本プログラムでは、日本の防災と強靭なエネルギーシステムに関する経験、知見、優良事例を学ぶ機会を提供します。本プログラムは、日本政府が資金拠出し、世界銀行防災グローバルファシリティ(GFDRR)東京防災ハブが技術支援を行う「日本・世界銀行共同防災プログラム」の支援により実現しました。
ウズベキスタンの代表団は、東京、名古屋、高山において主要なエネルギー関連施設を視察します。視察中には、経済産業省、東京電力パワーグリッド、中部電力パワーグリッド、早稲田大学をはじめとする日本の主要官庁、電力会社、エネルギー関連企業、大学、さらに強靭なエネルギーインフラを専門とする投資会社や製造業者との会合も予定されています。代表団は、東京電力パワーグリッドの中央給電指令所(東京)や、中部電力パワーグリッドの飛騨高圧直流送電(HVDC)変換所(高山)といった重要施設を訪問する機会を得ます。これらの交流や施設見学を通じて、送配電資産の近代化における強靭かつ適応を配慮した設計の実施に関する貴重な知見を得ることが期待されます。
本プログラムはウズベキスタン代表団を対象とした招待制のイベントとなっています。