ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC:Universal Health Coverage)とは、全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、必要な時に支払い可能な費用で受けられる状態を指します。世界銀行グループは、2030年までに極度の貧困を撲滅すること、繁栄の共有を促進することを大きな目標として掲げており、これらを成し遂げるためにUHCの達成は最重要課題の一つです。この度、ファン・パブロ・ウリベ世界銀行保健・栄養・人口グローバルディレクターの来日の機会を捉え、セミナー「2030年までのユニバーサルヘルスカバレッジ達成に向けて」を開催し、UHC達成に向けた世界銀行の取り組みをご紹介します。また今回は、井本佐智子 国際協力機構(JICA)理事にUHC達成に向けたJICAの取り組みについてもご紹介いただいたうえで、世界銀行とJICAの今後の連携の可能性についても取り上げます。本セミナーはハイブリッド形式(会場参加またはオンライン参加)で実施し、使用言語は英語・日本語(同時通訳付き)です。
スピーカー
フアン・パブロ・ウリベ
世界銀行 保健・栄養・人口(HNP)グローバルディレクター
井本佐智子
国際協力機構(JICA)理事
モデレーター
中山莉彩
世界銀行 東京事務所 保健専門官
世界銀行スピーカー紹介
フアン・パブロ・ウリベ
世界銀行 保健・栄養・人口(HNP)グローバルディレクター
現職以前は、チリ・ペルー ユナイテッドヘルスケア/バンメディカ・ヘルスケアプロバイダーズCEO、コロンビア保健・社会保障大臣(2018―2019年)。それ以前は、コロンビアのヘルスケア、保健教育、公衆衛生に関する主要団体であるFundación Santa Fe de Bogotá事務局長。2009年から2011年まで、世界銀行東アジア・太平洋地域担当保健セクターマネージャー。キャリア当初は公衆衛生・行政、後に公共団体や民間団体に従事する医師として、公衆衛生、保健システム、公共政策の発展に大きく貢献してきた。