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 イベント

水理模型実験を用いた河川構造物設計の検証に関するスリランカへの技術研修

2023年5月29日-6月9日
日本
The World Bank

スリランカ政府の灌漑省は、世界銀行の融資と防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)の日本-世界銀行防災共同プログラム(日本プログラム)の支援を受けて、気候変動対応マルチフェーズプログラムのフェーズIを実施しています。

フェーズIは、災害の予測、準備、警報システムをアップデートし、頻繁に洪水にさらされているスリランカ・ケラニ川流域において洪水被害の低減やレジリエンスの向上を目的としています。フェーズIで計画されている重要な活動の1つがケラニ川の河口から約16km地点にある浄水場取水口の下流側に設置されている既存の固定堰を可動堰に置き換えることです。これにより高潮・低水時には水門を閉めて河川上流への塩水侵入を防ぎ、高水時には水門を開放して洪水を流下させることができます。

The World Bank

この可動堰の設計支援のため、東京防災ハブのサポートにより、日本の民間セクターが、東京(講義)とつくば(実験)で2週間にわたり、水理模型実験を用いた大規模な河川水理構造物の設計検証に関する実践的な技術研修を提供しました。スリランカ政府の水理研究部門を含む灌漑省の3人のエンジニアがこの研修に参加し、移動床水理模型実験の理論および実施手法について学び、水理構造物の設計や水門操作に関する知見を得ました。また、関東地方の洪水対策インフラも視察し、日本の都市における洪水対策について学びました。

The World Bank

世界銀行は、GFDRRの日本プログラムとともに、スリランカ政府の防災への取り組みを引き続き支援していきます。

イベント詳細

  • 日時: 2023年5月29日〜6月9日