世界銀行は2020年7月30日、新報告書「女性と貿易:女性のための平等促進に貿易が果たす役割」(Women and Trade: The Role of Trade in Promoting Gender Equality)を発表しました。同報告書では、国際貿易に積極的な国々は高度成長、イノベーション、生産性向上の傾向が強く、国民の所得を高め、より多くの機会を提供しており、GDPに対する貿易額で測定した結果、貿易に前向きとされる国は、ジェンダーの平等の水準がより高いとしています。世界貿易機関(WTO)と合同で作成された同報告書は、男女別の新たなデータセットを使って、女性がいかに貿易の影響を受けているかを数値化した初の本格的取り組みです。世界銀行グループが開発した同データセットを用い、女性の雇用状況、雇用先の産業、所得レベル、世界貿易との関与の有無を分析しています。今回の分析結果は、貿易政策が性別によっていかに異なる影響を及ぼしているかを各国政府が把握するために有益です。
今回のモーニングセミナー(第78回)では、同報告書を作成した世界銀行とWTOの共同チームの一員でもあるナディア・ロチャ世界銀行マクロ経済・貿易・投資グローバルプラクティス上級エコノミストが、テレビ会議でワシントンより日本の皆様に向けて同報告書の主なポイントをご紹介しました。
日時
2020年10月2日(金)午前8時~午前9時
スピーカー
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当日の資料:Women and Trade - The Role of Trade in Promoting Gender Equality(英語、PDF)
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