2017年6月16日、世界銀行ビジネスセミナー「世界銀行の新調達フレームワーク」を開催しました。
世界銀行では2012年より調達フレームワークの見直し作業を開始し、2015年7月に新調達フレームワークが世界銀行理事会で承認され、2016年7月1日より新フレームワークの運用を開始しました。
今回のビジネスセミナーは、調達フレームワークの見直し作業を統括したクリストファー・ブラウン世界銀行主任調達専門官がインダストリー・エンゲージメント・プログラム(IEP)ワークショップを主導するために来日した機会を捉えて開催したものです。
世界銀行東京事務所ではこれまで、世界銀行が途上国政府に対して行う融資における様々な調達をビジネス機会として捉えておられる日本企業の皆様向けに、新調達フレームワークの主なポイントなどを積極的にご紹介してまいりました。また、新調達フレームワークの和訳作業を進めてまいりましたが、今回のビジネスセミナーの場で皆様に初めて配布させていただきました。
セミナーでは冒頭、塚越保祐・駐日特別代表の挨拶の後、ブラウン主任調達専門官より新調達フレームワークの概要をご紹介しました。また、池上隆夫・ビジネスインフォメーションアドバイザーより、新調達フレームワークが日本企業の皆様にとって追い風となりうる側面を中心に解説しました。
世界銀行東京事務所では、世界銀行が拠出するプロジェクトにおけるビジネス機会にご関心をお持ちの日本企業の皆様を対象に、本ワークショップシリーズの他、企業の皆様からの個別相談をお受けしており、池上ビジネスインフォメーションアドバイザーと大森・上級広報担当官が相談窓口を担当しています。また、各地域やセクターにおける世界銀行の取り組み状況と今後の展開などをご紹介するビジネスセミナーを開催しています。最新の開催情報は、世界銀行東京事務所ウェブサイトに掲載する他、定期的に発行するeニュース「世銀ビジネスアップデート」でもご紹介しています。詳しくは、お問い合わせフォームにて、または世界銀行東京事務所・大森 komori@worldbankgroup.org までご連絡ください。
プログラム
挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ駐日特別代表
講演
クリストファー・ブラウン 世界銀行主任調達専門官
当日の資料: World Bank Financed Procurement (PDF)
コメント
池上隆夫 世界銀行東京事務所ビジネスインフォメーションアドバイザー
講演者紹介
世界銀行主任調達専門官 イギリス環境庁調達戦略マネージャー、国連持続可能な公的調達に関するマラケシュタスクフォース(MTF on SPP)テクニカルアドバイザー、ニュージーランド経済開発省調達チーフアドバイザー・プロジェクトマネージャー、ニュージーランド地震委員会(EQC)緊急調達マネージャー、ニュージーランド経済開発省政府調達ソリューションマネージャー代行、ニュージーランド地震委員会戦略的調達アドバイザー、ニュージーランド経済開発省コマーシャルソリューションディレクター(政府調達改革担当)を経て、2012年11月、世界銀行チーフプロキュアメントオフィサーに就任。2015年7月から運用開始の世界銀行新調達フレームワーク作成・実施を始め、世銀案件における調達を統括した。2017年4月より現職。 |
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調達ガイドライン (PDF)