2016年3月4日、南アジア8か国(アフガニスタン、インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディブ)向けの政策対話と支援業務を統括するアネット・ディクソン世界銀行南アジア地域担当副総裁の来日にあたり、ビジネスセミナー「南アジア地域の現況・展望とビジネス機会」を開催しました。
世界銀行の最大の借入国であるインドを含む8か国で構成される南アジア地域は、世界で最も急速に成長している地域です。他方、経済統合が最も遅れた地域の一つであり、また、域内のインフラ・ギャップが成長の妨げになっているなど、一層の取り組みが必要とされている地域でもあります。
セミナーでは冒頭、塚越保祐・世界銀行グループ駐日特別代表による挨拶の後、ディクソン副総裁より、南アジア地域の現況と今後の展望や、世界銀行グループの活動状況を中心にご説明しました。質疑応答には、西尾昭彦・南アジア地域総局戦略業務局長も加わり、各国の現況、とくにアフガニスタンの治安問題、インドのトイレ普及、パキスタンのダム案件などについての質問が出されました。
世界銀行は途上国政府に融資を提供し、当該国政府はその融資を活用してプロジェクトを実行します。その際、機材、機器、土木工事、コンサルティングサービスを発注します。それが、企業に皆様にとってのビジネス機会となりますので、世界銀行の活動状況や今後の計画を理解することは大変重要です。
最後に、池上隆夫・東京事務所ビジネスインフォメーションアドバイザーをご紹介し、と東京事務所が日本企業向けに提供している様々なプログラム(ビジネス機会に関する個別相談、ビジネスセミナーや世銀プロジェクト入門ワークショップ開催、業界団体・個別企業への出張説明会、世界銀行本部や各国事務所訪問時の面談アレンジなど)についてご説明しました。詳しくは、世界銀行東京事務所・大森komori@worldbankgroup.orgまでご連絡ください。
プログラム
挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ駐日特別代表
講演
アネット・ディクソン 世界銀行南アジア地域担当副総裁
当日の資料:South Asia Region: Moving Towards the Next Level of Development (PDF)
スピーカー紹介
世界銀行南アジア地域担当副総裁 2014年12月、世界銀行南アジア地域担当副総裁に就任。との関係を担当。世界銀行の最大の借入国であるインドを含む、南アジア8か国向けの100億米ドル以上の融資および信託金によるプロジェクトを統括。それ以前は、予算・業務審査・戦略計画総局・戦略計画担当局長、東アジア・大洋州地域南東アジア担当局長(カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、大メコン地域)、ヨーロッパ・中央アジア地域総局中央アジア担当局長、戦略・業務局長、人間開発セクター担当局長、同担当マネージャーを歴任。人間開発セクター担当マネージャーを歴任。ニュージーランド政府青年省チーフ・エグゼクティブ、保健省セクター政策担当部長・副局長、首相内閣庁保健政策担当局長、女性政策省政策担当マネージャーを歴任。ニュージーランドのビクトリア大学ウエリントン校で公共政策学修士号(政治学・経済学・法学)取得。 |
関連
世界銀行アネット・ディクソン南アジア担当副総裁との意見交換会 (2016年3月3日)