アジア経済研究所開発スクール (イデアス)、世界銀行東京事務所共催
世界銀行東京事務所では、日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所が主宰する開発スクール(IDEAS)を修了した開発分野の専門家をスピーカーに招くシリーズを開催しております。第12回のテーマは『「法」が国をつくり、人を守る。―法整備支援の経験と展望―』 です。
日本は、明治維新以降、欧米の法・司法制度を、日本の文化や風土、既存の制度と調和するようカスタマイズしながら取り入れ、透明性・信頼性の高い法的基盤を整備し、安定した社会づくり及び経済発展を実現させてきました。この過程で行われた試行錯誤のプロセスは、平和で安定した国づくりや持続的な経済発展を目指す開発途上国が直面している課題の解決に還元可能なものであり、日本の「法整備」の経験は紛争影響国や新興国から大きな注目を集めています。法や司法制度は、開発途上国の国づくりや経済基盤整備にどのように役立つのでしょうか。そして、法整備支援は、何を目指し、どのように実施されるべきなのでしょうか。本講演では、これから国際協力の世界に入りたいと思っている若い人たちに、この世界で働いている方から、仕事の様子、ご専門のフロンティアついてご報告いただきます。
スピーカー:
佐藤直史さん
(アジア経済研究所開発スクール第13期修了生)
国際協力機構(JICA)シニアアドバイザー
弁護士
司法修習終了後、都内の渉外法律事務所においてビジネス法務を中心とする法律実務に従事した後、アジア経済研究所開発スクール、ロンドン大学School of Oriental and African Studies法学修士課程(LL.M. in Law and Development)を経て、ベトナム法整備支援プロジェクト・フェーズⅢに長期専門家として参加。同専門家の任期が終了した後、JICA初の法整備支援分野のシニアアドバイザーに着任。JICAがアジア・アフリカ諸国で行う法整備支援の企画・立案、実施、モニタリング、評価等を担当するほか、法整備支援の調査・研究、国内外の会議への参加、法整備支援の理解促進、後進の育成等に従事。
関連リンク
アジア経済研究所開発スクール
アジア経済研究所開発スクール(Institute of Developing Economies Advanced School、略称:イデアス(IDEAS))は、経済協力・開発援助の現場において、高度な専門性を持って活躍できるエキスパートの育成を目指して、1990年に設立された研修機関。