2025年6月19日、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)と静岡市は、静岡市のTDLCの 都市連携プログラム(CPP)への参加を正式に合意しました。
静岡市は、北九州市、神戸市、富山市、横浜市、福岡市、京都市、広島市の7つの日本都市に続くCPP参加都市となります。パートナー都市がテクニカルディープダイブ(TDD)などTDLCの活動を通じて共有する実践的な都市開発の知見は、世界銀行の融資国にとって貴重な教訓となっています。
静岡市は特に洪水対策に関する専門知識等を、深刻な洪水に直面している国々などに提供することが期待されています。
静岡市の難波喬司市長は「世界には人口約70万人の静岡市と同規模の都市が多くあります。限られた予算で工夫しながら都市開発をしていくという点で、静岡市の経験を参考にしていただける可能性は高いでしょう」と述べ、さらに「このパートナーシップが市の国際貢献、国際人材育成にもつながると考えています。」と期待を示しました。
2025年7月から、TDLCは自らを「リバブル(住みやすい)都市のためのナレッジハブ」と位置付けることを目標としたフェーズ5を開始します。そのナレッジの源泉となる基盤の強化において、日本の都市とのパートナーシップの拡大は重要な要素です。静岡市との協力は、その第一歩となります。
世界銀行 都市・防災・強靭性・土地グローバルプラクティス グローバルプログラム局 プラクティス・マネージャーのアンへリカ・ヌーニェスは、このパートナーシップを高く評価し、「静岡市は、都市の洪水管理、河川管理、そしてより広範な都市開発において、多くの経験を有しています。この提携が相互に有益なものとなることを願っています」と歓迎しました。