開発途上国が持続的で包摂的なまちづくりを進めるためには、安定した財源の確保が不可欠です。固定資産税は、各都市が自律的かつ持続的に廃棄物管理や上下水道などの公共サービスを提供し、都市インフラの維持・修繕を行うための貴重な財源となります。
世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)の対話型研修(テクニカルディープ:TDD)においても固定資産税は重要なテーマとなっています。この分野で有益な知見を持つ横浜市と協力し、2023年9月に「自治体のインフラおよび公共サービス事業に対する資金調達の革新」、2025年4月には「都市財政の基本と改革」に関するTDDを実施しました。市の固定資産税における実務に関するプレゼンテーションや視察は、世界銀行融資国からの参加者や日本や海外の講師陣からも高く評価されました。
都市開発にかかわるより多くの人々に横浜市の事例を知っていただくべく、TDLCでは横浜市の協力のもと、同市の固定資産税の実務に関する英語の冊子を出版しました。具体的なフローや図を交えながら、わかりやすく固定資産税の実務について紹介しています。ぜひ、ご一読ください。