食糧危機や金融危機、そして干ばつや地震、洪水や津波に代表される自然災害などの世界的な危機は、これらの脅威に対して脆弱な途上国に深刻な影響をもたらします。こうした被害が、途上国が、経済や社会の発展のために積み重ねてきた努力を一瞬にして台無しにしてしまうこともしばしばです。世界銀行による最貧国の人々のための基金であるIDAは、人びとを守り、危機の影響を最低限に押さえるセーフティネットと対応システムを途上国の人々と共に整備します。IDAは複数の課題に対応できる組織です。様々な支援を通じて世界81の最貧国が、平等や経済成長、雇用の創出、生活の改善へ向かう手助けをしています。IDAはとりわけ喫緊に支援が必要な4つの分野「ジェンダー、気候、紛争、危機対応」を重視しています。
