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プレスリリース2022年9月29日

野村證券がサステナブル・ディベロップメント・ボンドを販売 ー世界銀行の気候変動対策のための包括的な取組みを支援ー

2022年9月29日 東京ー世界銀行(正式名称: 国際復興開発銀行(IBRD)、ムーディーズ: Aaa、スタンダード&プアーズ: AAA)は、期間3年の米ドル建(発行額: 1,695.7万米ドル)および期間3年の豪ドル建(発行額: 2,042.3万豪ドル)のサステナブル・ディベロップメント・ボンド(開発途上国の持続可能な発展を支える世銀債)を発行し、野村證券株式会社が全額を引受け、日本の個人投資家に販売しました。

世界銀行のサステナブル・ディベロップメント・ボンドは、世界銀行が開発途上国のために取り組むあらゆる分野の開発プロジェクトを支えるために国際資本市場で発行されます。世界銀行のすべての開発プロジェクトは、極度の貧困撲滅と繁栄の共有促進という世界銀行の2大目標に従い、環境と社会に良いインパクトと成果をもたらすように設計されています。この2つの目標は、国連の「持続可能な開発目標 (SDGs)」とも連携しています。

世界銀行は、開発途上国に気候変動対策資金を提供する最大の国際開発機関であり、保健や教育などの社会的分野への融資を含む全ての事業活動に気候変動対策を取り入れるべく努めています。全プロジェクトについて気候変動リスクの事前調査が継続的に実施されてきており、昨年度は90%以上のプロジェクトが気候変動問題への対処に寄与していました。これには、所謂典型的な温暖化防止対策プロジェクトだけではなく、様々な分野や地域のプロジェクトも該当します。例えば、自然災害時の避難所として機能する校舎の新設も含む教育分野のプロジェクト、病院や医療施設のエネルギー節約も含む保健分野のプロジェクト、気候変動対応型農業の促進や食品ロスと廃棄問題に対処する農業分野のプロジェクト等が挙げられます。

本件は、2021年4月と8月の気候変動対策の緊急性の提起を目的とした日本の機関投資家によるサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの共同投資に続くもので、今回初めて、世界銀行の包括的な気候変動対策を個人投資家の皆様へご紹介し、本債券の発行を実施致しました。この野村證券を通じた個人投資家へ本債券の販売は、世界銀行が掲げる全ての新規融資プロジェクトにおける気候変動対策の確実な導入への支持を象徴するものとなりました。

世界銀行 有馬良行財務局駐日代表は次のように述べました。「開発途上国における気候変動対策の主流化を目指す世界銀行の取り組みを、機関投資家に続き日本の個人投資家の皆様にもご支持頂いたことに感謝致します。近年、益々多くの投資家が環境・社会・ガバナンスを投資判断に取り入れるようになっています。持続可能な未来のために、気候変動をはじめとする様々な社会的課題に包括的なアプローチで取り組む金融商品が市場で求められているのです。」

本債券は、世界銀行のサステナブル・ディベロップメント・ボンドフレームワークに沿って発行されており、資金使途は世界銀行の気候変動対策の包括的な取り組みの支援にとどまらず、加盟国である開発途上国における様々な分野のプロジェクト及びプログラムへの融資資金として活用されます。

世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行)について
世界銀行(国際復興開発銀行、通称IBRD: International Bank for Reconstruction and Development)は、1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在189の加盟国が出資し運営しています。極度の貧困の撲滅と繁栄の共有促進という目標の達成と持続可能な開発目標(SDGs)を支援するために、IBRDは中所得国及び信用力のある低所得国に対し、融資・保証、リスク管理サービスに加え、開発に関わる様々な分野の専門的な分析・助言サービスを提供しています。また、地域及び世界規模の開発課題への取組みを主導する役割も果たしています。世界銀行は持続可能な開発プロジェクト及びプログラムへの融資資金を調達するために、70年以上にわたり国際資本市場で債券(世銀債)を発行しています。詳しくは世界銀行財務局ウェブサイトをご覧ください。

世銀債は、開発プロジェクトやプログラムへの融資を通じて持続可能な開発目標(SDGs)の達成を促進しています。すべての世銀債はIBRD の支援対象となる加盟国で展開する環境と社会の両方に配慮した持続可能な開発プロジェクトやプログラムへの融資を支えており、国際資本市場協会(ICMA)によるサステナビリティボンド・ガイドラインと整合しています。詳しくは世界銀行サステナブル・ディベロップメント・ボンドフレームワークに掲載されています。世界銀行は、グリーンボンドおよびソーシャルボンド原則の執行委員会のメンバーでもあります。世界銀行は、持続可能な開発において民間セクターの資金の重要性を促進するために投資家との戦略的パートナーシップを構築することを資本市場における重要な優先事項としています。世界銀行インパクトレポートは、世界銀行の開発支援活動がどのように持続可能な開発目標(SDGs)に寄与し、特定の開発課題に対してどのように投資家と関わりながら人々の認識を高めているのかについて説明しています。

 

ディスクレーマー
*上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回の世界銀行債券の資金の活用を上記プロジェクト又はその分野に限定するものではありません。

*世銀債の発行により調達した資金は、特定のプロジェクトやプログラムへの融資に直接割り当てられことはなく、世界銀行加盟国における全ての融資プロジェクトやプログラム対し均一に活用されます。世銀債の元利金の支払いは、世界銀行の信用力に基づき行われるため、投資家は個々の融資プロジェクトやプログラムのリスクを負う事はありません。

*本プレスリリースは、世界銀行債券の購入の勧誘もしくは販売を目的とするものではありません。世界銀行債券の販売は、販売を担当する金融機関より交付される販売説明書等に基づき行われます。世界銀行債券の購入の勧誘は、単独または複数の国の法律に準拠して行われており、関係する全ての法律が遵守されない場合は、購入の勧誘もしくは販売を行うことはできません。

 

お問い合せ

世界銀行財務局
柳 美佐
東京
81 (3) 3597-6729
世界銀行東京事務所
開 裕香子
メディア
+81 (3) 3597-6650

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