頻繁に発生する複雑な災害の状況において迅速で正確、かつ効果的な対応を行うために、衛星技術がますます適用されるようになっています。リモートセンシング技術をリアルタイムの災害管理に重要なツールとして利用する必要性は、世界中で認識されつつあります。
人道支援および災害救援（HADR）における協調やテクノロジーの利用という複雑な問題を新しい転換可能な方法でいかに解決するかを突き止めるために、企業やスタートアップ、研究グループ、さらには学生たちの創造性を刺激し活用することを目指して、Singapore Space and Technology Ltd（SSTL）は人道支援および災害救援（HADR）チャレンジを実施しました。
SSTLは今年、洪水の範囲とその結果として生じる被害とニーズをより適切に分析するのに役立つソリューションを選定するため、世界銀行が支援する東南アジア災害リスク保険ファシリティ（SEADRIF）とチャレンジを共催しました。そして、世界中の企業、スタートアップ、研究グループ、さらには学生たちからなる全26チームがチャレンジに参加しました。
参加したチームは、衛星画像から得られたリアルタイムの洪水範囲を、他の既存のデータセットやリアルタイムのデータソースからの洪水深度情報を用いて補強するソリューション開発に取り組みました。3カ月間の多大な努力の後、昨年12月に開催されたUR2020カンファレンスにて、上位4チームが自分たちのソリューションを審査員の前で発表しました。HADRチャレンジ2021の優勝チームは、今月発表されます。各チームの発表はこちらでご覧になれます。
ファイナリスト・チームは、以下のとおりです。
- Earth Analytics India – https://www.earthanalytics.in/
- SatSure – https://www.satsure.co/
- Synspective - https://synspective.com/
- Kayrros - https://www.kayrros.com/
