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プレスリリース 2020年1月22日

富国生命が世界銀行のサステナブル・ディベロップメント・ボンドを購入 ー 障がい者支援への取組み ー

債券投資を通じた社会貢献事業支援 
世界銀行の「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資 
~障がい者支援への取組み~

東京、2020年1月22日 - 富国生命保険相互会社(社長 米山好映、以下「富国生命」)は、開発プロジェクトを通じて障がい者を積極的に支援する世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD)、ムーディーズ: Aaa、スタンダード&プアーズ: AAA)の取組みに賛同し、世界銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資を実施しました。富国生命は早くから障がい者の支援に取り組む一方、世界銀行も国際機関の中ではいち早く「障がいと開発」分野に取り組んできており、本サステナブル・ディベロップメント・ボンドは、両者の共通の願いを込めて発行された特別な世界銀行債券です。債券投資を通じて、障がい者支援の重要性を発行体と投資家が共に提起するのは今回が初めてとなります。本債券の主幹事にはシティグループ証券株式会社が指名され、総額7,000万米ドル(日本円で76億6,000万円相当)全額を富国生命が購入しました。本債券の受け渡しと資金決済が1月22日に完了しましたので、その概要をお知らせいたします。

世界銀行では、インフラや社会サービスの整備、リハビリテーション、スキル向上、経済機会の創出の支援などの幅広いセクターの開発プロジェクトにおいて、障がい者に対しても支援が行き届くよう取り組んでいます。2018年7月には、教育・デジタル開発・データ収集・性別・災害後の復興・輸送・民間部門の投資・社会保護などの分野で、障がい者への支援を組み込んだ開発のためのグローバルな行動を加速すべく、10のコミットメントを発表しています。これらのコミットメントは、「持続可能な開発目標(SDGs)」を通じ「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を加盟国が達成するために世界銀行が継続する開発支援をさらに強化するものです。世界銀行では、障がい者を包摂した開発の調査分析、データ、優れた事例の共有を進めるとともに、今後の加盟国への融資においても、障がい者への支援が確実に組み込まれるよう新たな環境や社会の枠組みを活用し開発支援プロジェクトを実施します。

発行概要

発行体:         世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
起債通貨:      米ドル
発行総額:      7,000万米ドル
受渡日:         2020年1月22日
償還日:         2030年1月22日*
発行利率:      2.059%(年率)
主幹事:         シティグループ証券株式会社
*2023年1月22日に発行体の裁量により繰上償還可能

本件は、債券の発行体である世界銀行と資金の出し手である富国生命の直接的な協議を経て実現しており、多数の投資家が参加する公募債とは一線を画した形態となっています。

富国生命では「社会への貢献」を経営理念の一つに掲げており、これを実現する施策の一環として「フコク生命 訪問&チャリティコンサート※1」、「すまいる・ぎゃらりー※2」、「障がい者施設運営のベーカリーショップの出張販売会」など障がい者の支援活動に積極的に取り組んでいます。本債券の購入については、ご契約者の大切な資金を運用するにあたって、収益性の確保のみならず、当社のCSR活動と親和性の高い社会貢献事業への支援も果たしうる手法であると位置づけており、今後も、同様の投融資を継続的に実施していきます。

世界銀行の開発途上国支援プロジェクト事例  

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ウクライナ:社会的セーフティーネット改善プロジェクト (IBRD融資額:3億米ドル)

最も脆弱で社会的に排除された人々に支援対象を絞った社会的セーフティネットプログラムを拡大します。プロジェクトの目的の1つに、特定の4つの地域の孤児と障がいのある子どもの支援が含まれています。 18歳未満の約35,000人の障がい児と13,000人の孤児、保護者から育児放棄された子供は、本プロジェクトで設計および実施されるあらゆる種類の社会福祉サービスの支援を受けることが期待されています。このプロジェクトは、施設養護から家庭を基本とする養護へ変えていくための脱施設化プログラムの実施にも貢献しています。
詳しくはこちらをご覧ください。(英語)

インド:職業訓練プロジェクト(IBRD融資額:2億5,000万米ドル)

このプロジェクトは職業スキル開発の制度やメカニズムを強化し、質が高く、マーケットに関連する職業トレーニングの活用を増やすことを目指しています。障がい者の適職診断やスキルギャップの分析を組み入れ、包括的なトレーニングセンターを構築し、障がいのある人のための就業プログラムを確立します。具体的には、フリーランスでの就業機会の強化、遠隔地でのトレーニングの実施や成長が見込まれる分野で活かせるスキルの取得のための情報通信技術(ICT)の活用を導入します。
詳しくはこちらをご覧ください。(英語)

■サステナブル・ディベロップメント・ボンドについて
世界銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドは、開発途上国のために取り組む農業・食料安全保障、教育、エネルギー、金融、貿易・産業、保健、行政・インフラ・ガバナンス、水・公衆衛生、環境等の幅広い分野の開発プロジェクトを支えるために国際資本市場で発行されます。

■世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行)について
世界銀行(国際復興開発銀行、通称IBRD:International Bank for Reconstruction and Development)は、1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在189の加盟国が出資し運営しています。加盟国の公平で持続可能な経済成長を目指し、地域及び世界規模の経済や環境問題に効果的に対処していくために、IBRDは中所得国に対し、融資・保証、リスク管理サービスに加え、開発に関わる様々な分野の専門的な分析・助言サービスを提供しています。世界銀行の目標は、世界全体の極度の貧困を終結し、すべての人々が共に豊かに暮らせるよう繁栄を共有させることです。世界銀行は融資資金を調達するために、70年以上にわたり国際資本市場で債券(世界銀行債券)を発行しています。

上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回の世界銀行債券の資金の活用を上記プロジェクト又はその分野に限定するものではありません。世界銀行債券の発行により調達した資金は、特定のプロジェクトやプログラムへの融資に直接割り当てられることはなく、世界銀行加盟国における全ての融資プロジェクトやプログラムに対して均一に活用されます。世界銀行債券の元利金の支払いは、世界銀行の信用力に基づき行われるため、投資家は個々の融資プロジェクトやプログラムのリスクを負う事はありません。

*本プレスリリースは、世界銀行債券の購入の勧誘または販売を目的とするものではありません。世界銀行債券の販売は、販売を担当する金融機関より交付される販売説明書等に基づき行われます。世界銀行債券の購入の勧誘は、単独または複数の国の法律に準拠して行われており、関係する全ての法律が遵守されない場合は、購入の勧誘または販売を行うことはできません。

 

 

米ドル
 

お問い合せ

東京
世界銀行財務局
柳 美佐
+81 (3) 3597-6729
myanagi@worldbank.org
メディア
世界銀行東京事務所
開 裕香子
+81 (3) 3597-6650
yhiraki@worldbankgroup.org
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