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 イベント

世界銀行モーニングセミナー(第198 回)「南アジア開発報告2024年10月版-女性・仕事・成長」

2024年10月30日
東京

2024年10月10日、世界銀行は新報告書「南アジア開発報告2024年10月版―女性・仕事・成長」(South Asia Development Update, October 2024 – Women, Jobs, and Growth)を発表しました。南アジア地域の今年の成長率は、以前の予測を上回る6.4%に伸び、引き続き世界で最も急成長中の地域となる勢いです。女性の労働参加拡大とグローバルな貿易・投資へのさらなる開放により潜在能力を解き放てば、地域のさらなる成長と開発目標達成につながる可能性がある、と同報告書では指摘しています。

同報告書では、インドの堅調な内需と他の大半の域内諸国のより速い回復に支えられ、同地域全体で成長の回復を予測しており、今後2年間、年率6.2%の堅調な成長が続く見通しです。ただしこの見通しは、異常気象、過剰債務、社会不安などの下振れリスクにさらされています。加えて、改革が計画通りに進まず遅れるなど政策上の面で失敗があれば、地域の成長は鈍化するおそれがあります。財政状態と対外収支が脆弱であるため、そうしたリスクを和らげる余地はほとんど残されていません。

今回のモーニングセミナー(第198 回)は、フランジスカ・オーネゾルゲ世界銀行南アジア地域担当チーフエコノミスト、ゾーイ・レイユ・シェ同上級エコノミスト、ジョナ・レクサー同エコノミストがワシントンよりオンラインで、同報告書の主なポイントを日本の皆様にご紹介しました。
 

スピーカー

The World Bank
フランジスカ・オーネゾルゲ
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト

南アジア地域における政策に関する議論と世界銀行による融資を支援するための、主要な経済課題に関する調査研究プログラムを統括している。現職以前は、開発経済総局(DEC)のマネージャーとして、世界銀行の旗艦報告書「世界経済見通し」(Global Economic Prospects:GEP)の主任執筆者であった。世界銀行入行前は、欧州復興開発銀行(EBRD)チーフエコノミスト室でサーベイランス、予測、金融セクター政策に従事、国際通貨基金(IMF)でアジア、ヨーロッパ・中央アジア各国を担当。学術誌や政策報告などに多く執筆し、債務・金融危機、インフレ・通貨政策、成長・インフォーマル労働市場などのマクロ経済・金融に関する幅広いテーマをカバーしている。エコノミスト、ウォールストリートジャーナル、フィナンシャルタイムズはじめ主要メディアでも引用されている。トロント大学で博士号を取得。
 

The World Bank
ゾーイ・レイユ・シェ
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 上級エコノミスト

「南アジア開発報告」はじめ、南アジア地域のマクロ経済に関する分析業務に従事している。2021年、世界銀行入行。それ以前は、アトランタ連邦銀行のリサーチエコノミスト及びアシスタントアドバイザー。ミネソタ大学で経済学博士号、ウィリアムカレッジで経済学・数学学士号を取得。Journal of Monetary Economics、European Economic Reviewなどの査読付き学術誌に論文を発表している。
 

The World Bank
ジョナ・レクサー
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 エコノミスト

現職以前は、プリンストン大学紛争実証分析研究グループ・ポストドクドラルアソシエイト、同大学公共政策・国際関係大学院講師。応用開発ミクロ経済学を専門とする。企業・投資家が困難な状況の市場でどう行動するかに焦点を当てた研究を中心に、国際金融の政治学、自然資源の環境・政治的分析、新興国における都市化、気候変動の適応などの研究も行ってきた。ペンシルベニア大学ウォートンビジネススクールで応用経済学博士号、ハーバード大学ケネディスクールで公共政策・国際開発学修士号を取得。
 

発表資料

South Asia Development Update, October 2024 – Women, Jobs, and Growth(英語、PDF)

イベント詳細

  • 日時: 2024年10月30日(水)午前8時~午前9時(日本時間)
  • 開催形式: オンライン(Youtube)※参加登録不要
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 
  • komori@worldbankgroup.org