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 イベント

世界銀行モーニングセミナー(第197回)「東アジア・太平洋地域 半期経済報告書2024年10月版:仕事とテクノロジー」

2024年10月18日
東京

世界銀行は2024年10月7日、「東アジア・太平洋地域 半期経済報告書2024年10月版:仕事とテクノロジー」(East Asia and Pacific Economic Update, October 2024 – Jobs and Technology)を発表しました。同報告書では、 東アジア・太平洋地域(EAP)の途上国は2024年、世界の他の地域よりも急速な成長を続けているものの、パンデミック前のペースには及ばないと、述べています。

同地域の成長率が2024年に4.8%を記録し、2025年には4.4%に低下すると予測しています。域内最大の経済大国である中国の成長率は、今年の4.8%から2025年は4.3%に低下するとみられます。不動産市況で続く落込み、消費者や投資家の信頼感低迷に加え、高齢化や世界的な緊張などの構造的な課題を抱えているからです。他の域内諸国の成長率は、国内消費の伸び、財輸出の持直し、観光業回復の恩恵を受けて、2024年の4.7%から2025年は4.9%に上昇が見込まれます。大国の中では、2024年と2025年にパンデミック前の水準を上回る成長が見込まれるのはインドネシアのみで、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムはパンデミック前には及ばないとみられます。 太平洋島嶼国は、観光業の回復にともない、2024年に3.5%、2025年に3.4%の成長が見込まれます。投資の伸びは、大半の域内諸国で依然として小幅にとどまります。

今回のモーニングセミナー(第197回)では、同報告書をとりまとめたエルギス・イスラマジ世界銀行東アジア・太平洋地域担当チーフエコノミスト室上級エコノミストが、ワシントンより日本の皆様向けにオンラインで同報告書の主なポイントをご紹介しました。

スピーカー

The World Bank
エルギス・イスラマジ
世界銀行 東アジア・太平洋地域担当チーフエコノミスト室 上級エコノミスト

「東アジア・大洋州地域半期報告書」の執筆を主導。新興・途上国が直面する課題に関連する政策に焦点を当てた国際金融およびマクロ経済学に関する研究に従事してきた。ヴァッサー大学助教授を経て、2015年、世界銀行入行。開発経済総局(DEC)エコノミストを経て、2018年より現職。ジョージタウン大学で博士号を取得。

発表資料

East Asia and Pacific Economic Update, October 2024 Edition – Jobs and Technology(英語、PDF)

 

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イベント詳細

  • 日時: 2024年10月18日(金)午前8時~午前9時(日本時間)
  • 開催形式: オンライン(Youtube)※参加登録は必要ありません
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 
  • komori@worldbankgroup.org