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日時: 2024年2月6日(火)午後0時~午後1時30分(日本時間)
開催形式: ハイブリッド(会場参加またはwebexによるオンライン参加)
場所(会場参加の場合): 世界銀行東京開発ラーニングセンター 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル14階 (アクセス方法は、下記「関連項目」をご覧ください)
オンライン参加の場合: Webexウエビナ―(参加登録された皆様に別途、Webexリンクをお送りします)
言語: 英語・日本語(同時通訳付)
CONTACT: 世界銀行東京事務所 大森
世界銀行は2024年1月9日、新報告書「世界経済見通し 2024年1月版」(Global Economic Prospects, January 2024 Edition)を発表しました。同報告書では、開発が大きく進展するはずの10年間の折返し地点が近づく中、世界経済の成長率は2024年末までに、5年間のGDP成長率が過去30年で最低の水準になることで残念な記録を塗り替えるとの見方を示しています。
世界経済は、ひとつの指標に限れば、1年前よりも好転しています。主に好調な米国経済により、世界同時不況のリスクが後退した点です。しかし、地政学的緊張の高まりにより、世界経済に新たな危険を短期的にもたらす可能性があります。一方、多くの途上国の中期見通しは陰りを増しており、その背景には、大半の主要国における成長鈍化、世界貿易の低迷、数十年来で最も厳しい財政状況があります。2024年の世界貿易の成長率は、コロナ前の10年間の平均と比べ、その半分にとどまるとみられる一方、信用格付けの低い国々を中心に、途上国の借入コストは、世界の金利がインフレ調整後ベースで40年来の高水準にとどまっているため、依然として高止まりする可能性が高いです。
世界経済の成長率は、2023年の2.6%から2024年は2.4%と3年連続で鈍化し、2010年代の平均をほぼ0.75%ポイント下回る見通しです。途上国の経済成長率は、過去10年間の平均より1%ポイント以上低い3.9%にとどまるとみられます。昨年、期待を下回った低所得国の経済成長率は、以前の予想を下回る5.5%になり、2024年末の時点で、途上国の4カ国に1カ国、低所得国の約4割の人々は、コロナ以前の2019年よりも貧しいままであるとみられる一方、先進国の成長率は2023年の1.5%から2024年は1.2%に減速する見通しです。
今回のセミナー(ハイブリッド形式で開催)では、アイハン・コーゼ世界銀行副チーフエコノミスト兼見通し局長が同報告書の主なポイントをご紹介しました。
日時
2024年2月6日(火)午後0時~午後1時30分(日本時間)
プログラム
基調講演
アイハン・コーゼ
世界銀行グループ 副チーフエコノミスト 兼 見通し局長
カースステン・スタム
世界銀行 見通し局 エコノミスト
発表資料
Global Economic Prospects 2024 – Subdued Growth, Multiple Challenges(英語、PDF)
コメント
ジョン・バーン
アジア開発銀行 経済調査・開発効果局 マクロ経済調査部 首席エコノミスト
白井さゆり
慶應義塾大学 総合政策学部 教授
基調講演者プロフィール
アイハン・コーゼ
世界銀行グループ 副チーフエコノミスト 兼 見通し局長
世界銀行グループチーフエコノミストのリーダーシップチームの一員として、世界銀行の分析業務、政策・業務アドバイスを統括している。見通し局長として、マクロ経済見通し・予想、金融フロー、商品市場に関する分析業務も主導している。世界銀行の旗艦報告書である『世界経済見通し』(Global Economic Prospects)、『グローバル・モニタリング・レポート』(Global Monitoring Report)などの経済モニタリング報告の作成を統括している。2014年6月の世界銀行入行前は国際通貨基金(IMF)に所属しており、調査局次長兼多数国間サーベイランス部次長、2014年版スピルオーバー報告書タスクフォース共同議長、ニカラグア2007~11年IMFプログラム事後評価担当チーフ、西半球局米国・カナダ担当デスク。シカゴ大学経営学大学院とINSEADで教鞭をとり、ブランダイズ大学国際経営学大学院助教授を歴任。マクロ経済・国際金融に関する著作多数。アイオワ大学経営学大学院経済学博士号、ビルケント大学産業工学士号を取得。トルコ出身。
アクセス
世界銀行東京開発ラーニングセンター
日付: 06 2月 2024
Time: 01:00 AM - 02:00 AM ET
Location: 東京