Skip to Main Navigation
 イベント

世界銀行 TICADセミナーシリーズ第36回(世界銀行モーニングセミナー 第179回)「アフリカの鼓動:アフリカ経済動向分析2023年10月版」(※日程変更)

2023年11月8日
東京

世界銀行の各地域総局では半年に1度(春と秋)、地域内の経済概況と展望をまとめた半期経済報告を発表しています。このうちアフリカ地域担当チーフエコノミスト室は、2023年10月4日に「アフリカの鼓動:アフリカ経済動向分析2023年10月版」(Africa’s Pulse, October 2023 Edition)を発表しました。

成長回復が期待しにくい中、サブサハラ・アフリカ地域の経済見通しは依然として厳しい状況にあります。同報告書では、不安定性の高まり、域内経済大国の低成長、長引く世界経済の不確実性が、同地域の成長見通しを引き下げていると指摘しています。

サブサハラ・アフリカ地域の経済成長率は、2022年の3.6%から2023年は2.5%に減速が予測されます。南アフリカの2023年のGDP成長率は、引き続きエネルギーと輸送が足かせとなり、0.5%にとどまると予想されます。ナイジェリアとアンゴラの成長率は、国際価格の下落と通貨圧力が石油・非石油部門の動きに影響を及ぼしているため、それぞれ2.9%と1.3%と予測されます。域内の紛争と暴力の増加が経済活動の重荷となっており、こうした脆弱性の高まりは気候変動の影響により悪化する恐れもあります。スーダンでは、内戦によって生産が停止し、人的資本が破壊され、国家機能が麻痺しているため、経済活動は12%縮小するとみられます。

サブサハラ・アフリカ地域では、国民1人あたり成長率が2015年以来上昇していません。同地域は2015~25年の1人あたり成長率が年間平均0.1%のペースで縮小すると予測されており、2014~15年の一次産品価格急落の余波で、成長の「失われた10年」となる可能性もあります。

今回のセミナーでは、同報告書をとりまとめたセザール・カルデロン世界銀行アフリカ地域担当チーフエコノミスト室リードエコノミストが、ワシントンよりオンラインで日本の皆様に向けて同報告書の主なポイントをご紹介しました。
 

日時

2023年11月8日(水)午前8時~午前9時
※スピーカーの体調の都合により10月27日(金)から11月8日(水)に日程変更となりました。

スピーカー

The World Bank
セザール・カルデロン
世界銀行 アフリカ地域担当チーフエコノミスト室 リードエコノミスト

2005年、世界銀行入行。ラテンアメリカ・カリブ海地域総局チーフエコノミスト室、金融・民間セクター開発総局チーフエコノミスト室、世界開発報告(WDR)執筆担当室に勤務。世界金融開発報告(GFDR)2013年版、世界開発報告(WDR)2014年版の執筆担当チームの一員。オープンエコノミーのマクロ経済、成長と開発(特にインフラ開発と対外戦略の実質的インパクト)に従事。ローチェスター大学より経済学修士号および経済学博士号取得。ペルー国籍。

発表資料

Africa’s Pulse: An Analysis of Issues Shaping Africa’s Economic Future(英語、PDF)

 

関連

世界銀行モーニングセミナーシリーズ

TICADセミナーシリーズ

イベント詳細

  • 日時: 2023年11月8日(水)午前8時~午前9時 ※10月27日(金)から11月8日(水)に日程変更
  • 開催形式: オンライン(Youtube)※参加登録は必要ありません
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 
  • komori@worldbankgroup.org