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 イベント

世界銀行モーニングセミナー(第163回)「南アジア経済報告(SAEF)2023年春版―機会の拡大:包摂的成長を目指して」

2023年4月20日
東京

世界銀行の各地域総局では半年に1度(春と秋)、地域内の経済概況と展望をまとめた半期経済報告を発表しています。このうち南アジア地域総局では、2023年4月4日に「南アジア経済報告(SAEF)2023年春版―機会の拡大:包摂的成長を目指して」(South Asia Economic Focus, Spring 2023 – Expanding Opportunities: Toward Inclusive Growth)を発表しました。

南アジア地域では、財政状況悪化の中、成長見通しに陰りが生じ、財政政策の余地が乏しく準備金が枯渇しつつあるため、大半の国に大きな下振れリスクがある、と同報告書は指摘しています。同報告書は、コロナ危機の際に導入された措置による市場の歪みを解消し、同地域の潜在性を制約し消耗させている社会経済格差に対応する必要性を強調しています。同報告書は、2023年の地域平均成長率を2022年10月の予測からわずかに下方修正して5.6%と予測しています。2021年にはコロナ後の当面の回復として8.2%の成長率を記録しましたが、2024年には5.9%と2023年に続き緩やかな成長になるとみられます。南アジア地域の見通しは、世界経済における望ましい展開とそうでない展開の両方が反映されています。一次産品価格の下落、サービス部門の力強い回復、バリューチェーンの混乱減少が南アジア回復の追い風となっている一方で、金利の上昇や金融市場の不確実性が域内各国への下方圧力となっています。

今回のモーニングセミナー(第163回)では、同報告書をとりまとめたゾー・レイユ・シェ世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室上級エコノミストとマウリツィオ・ブッソロ同リードエコノミストが、同報告書の主なポイントを日本の皆様に向けてオンラインでご紹介します。使用言語は英語(日本語への通訳なし)です。
 

日時

2023年4月20日(木)午前8時~午前9時(日本時間)
 

スピーカー

The World Bank
ゾー・レイユ・シェ
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 上級エコノミスト

「南アジア経済報告(SAEF)」はじめ、南アジア地域のマクロ経済に関する分析業務に従事している。2021年、世界銀行入行。それ以前は、アトランタ連邦銀行のリサーチエコノミスト及びアシスタントアドバイザー。ミネソタ大学で経済学博士号、ウィリアムカレッジで経済学・数学学士号を取得。Journal of Monetary Economics、European Economic Reviewなどの査読付き学術誌に論文を発表している。

The World Bank
マウリツィオ・ブッソロ
世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 リードエコノミスト

南アジア地域のマクロ及びミクロ経済面での様々な政策・開発課題に関する量的研究・分析に従事している。現職以前は、ヨーロッパ・中央アジア地域担当チーフエコノミスト室リードエコノミスト、開発経済見通しグループリードエコノミストを歴任。2008-2009年の経済危機後のラテンアメリカ・カリブ海地域の改革実施に向けた政府との交渉担当チームを主導。世界銀行入行以前は、経済協力開発機構(OECD)、ロンドンの国際開発研究所(ODI)、コロンビアの高等教育開発財団(Fedesarrollo)、ロスアンデス大学に勤務。英国ウォーリック大学で経済学博士号を取得。


発表資料

Expanding Opportunities: Toward Inclusive Growth (英語、PDF)

 

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世界銀行モーニングセミナーシリーズ

イベント詳細

  • 日時: 2023年4月20日(木)午前8時~午前9時(日本時間)
  • 開催形式: オンライン(Youtube)※参加登録は必要ありません
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 
  • komori@worldbankgroup.org