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 イベント

セミナー「世界経済見通し(GEP)2022年6月版」

2022年6月17日
東京

共催 世界銀行、アジア開発銀行研究所

世界銀行は2022年6月7日、最新の「世界経済見通し」を発表しました。同報告書では、新型コロナ感染症の世界的大流行にによる経済打撃を、ロシアによるウクライナ侵攻が増幅し、世界経済成長の減速度合を強め、脆弱な成長とインフレの高進が長引きかねない状況に入りつつあるとの見解を示し、この状況は、中・低所得国に悪影響を及ぼす可能性のあるスタグフレーションのリスクを高めていると指摘しています。

同報告では、世界経済の成長率は2021年の5.7%から今年は2.9%へと低下する見通しと述べています。これは1月時点の予想成長率である4.1%を大幅に下回ります。ウクライナの戦争が当面、生産活動や投資、貿易を阻害し、繰り延べ需要も先細り、そして財政刺激策と金融緩和政策も終わるため、2023年から24年にかけて成長率はこの近辺で推移することが予想されます。コロナ禍と戦争による打撃の結果、今年の発展途上諸国の1人当たりGDPはコロナ以前の基調を5%近く下回ることになります。

今回のオンラインセミナーでは、同報告書をとりまとめたアイハン・コーゼ世界銀行公正成長・金融・制度(EFI)担当チーフエコノミスト兼見通し局長が、同報告書の主なポイントをオンラインで日本の皆様に向けてご説明しました。またコメンテイターとして、ジョン・バーン アジア開発銀行研究所 研究部 研究部長代理 / シニアリサーチフェローが登壇しました。

日時

2022年6月17日(金)午前9時~午前10時30分(日本時間)

 

プログラム

基調報告

アイハン・コーゼ  
世界銀行 公正成長・金融・制度(EFI)担当チーフエコノミスト 兼 見通し局長

ジョンリム・ハ
世界銀行 見通し局 上級エコノミスト

当日の資料: Global Economic Prospects June 2022(英語、PDF)

討論

ジョン・バーン 
アジア開発銀行研究所 研究部 研究部長代理 / シニアリサーチフェロー

当日の資料: Comments on World Bank Global Economic Prospects (June 2022 Report)(英語、PDF)

 

基調講演者紹介

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アイハン・コーゼ
世界銀行 公正成長・金融・制度(EFI)担当チーフエコノミスト 兼 見通し局長

世界銀行グループの公正成長・金融・制度(EFI)プラクティスグループによるマクロ経済、金融、貿易、ガバナンス、貧困、不平等に関する政策助言、融資、分析業務を統括する幹部。見通し局長として、マクロ経済見通し・予想、金融フロー、商品市場に関する分析業務をとりまとめ、貧困撲滅と繁栄の共有の促進という世界銀行グループの2つの目標のモニタリングも主導。世界銀行の旗艦報告書である『世界経済見通し』(Global Economic Prospects)、『グローバル・モニタリング・レポート』(Global Monitoring Report)などの経済モニタリング報告の作成を統括。2014年6月の世界銀行入行前は国際通貨基金(IMF)に所属しており、調査局次長兼多数国間サーベイランス部次長、2014年版スピルオーバー報告書タスクフォース共同議長、ニカラグア2007~11年IMFプログラム事後評価担当チーフ、西半球局米国・カナダ担当デスク。シカゴ大学経営学大学院とINSEADで教鞭をとり、ブランダイズ大学国際経営学大学院助教授を歴任。マクロ経済・国際金融に関する著作多数。アイオワ大学経営学大学院経済学博士号、ビルケント大学産業工学士号を取得。トルコ出身。

 

関連

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イベント詳細

  • 日時: 2022年6月17日(金)午前9時~午前10時30分(日本時間)
  • 言語: 英語(日本語への同時通訳付き)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 TEL: 03-3597-6650
  • komori@worldbankgroup.org