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 イベント

世界銀行モーニングセミナー(第88回)「貧困と繁栄の共有2020:運命の逆転」

2020年12月11日

東京

マルチメディア

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  • 世界銀行は2020年10月7日、新報告書「貧困と繁栄の共有2020:運命の逆転」(Poverty and Shared Prosperity 2020: Reversals of Fortune)を発表しました。同報告書は世界銀行が2年に1度発行するもので、紛争や気候変動の影響で鈍化傾向にあった貧困削減のペースが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行による混乱でさらに減速したことにより、2020年は世界の極度の貧困層が過去20年以上の間で初めて増加すると述べています。

    新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、2020年には新たに8,800万人から1億1,500万人が極度の貧困に陥ると予測されており、景気後退の深刻度次第では、その数は2021年には最大1億5,000万人まで増加する可能性があります。同報告書では、2020年の世界人口に占める極度の貧困層(1日1.90ドル未満で生活する人々)の割合を9.1~9.4%と予測しており、これは2017年の水準(9.2%)に逆戻りすることを意味します。新型コロナウイルス感染症の世界的流行が発生していなければ、2020年の貧困率は7.9%に低下すると予測されていました。

    今回のモーニングセミナー(第88回)では、同報告書の執筆担当チームを主導したサミュエル・フレイジェ=ロドリゲス世界銀行貧困・平等グローバルプラクティス主任エコノミストとマイケル・ウルコック世界銀行開発リサーチグループ主任社会科学者が、ワシントンより日本の皆様向けにライブストリーミングで同報告書の主なポイントをご紹介しました。

     

    日時

    2020年12月11日(金)午前8時~午前9時(日本時間)

     

    スピーカー

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    サミュエル・フレイジェ=ロドリゲス
    世界銀行 貧困・平等グローバルプラクティス 主任エコノミスト

    2008年世界銀行入行。労働経済、公共政策が福祉にもたらす影響などが専門領域。ラテンアメリカ諸国、中国、モンゴル、ロシア連邦における労働市場、貧困、機会の平等、租税政策の分配影響に関する分析業務に従事してきた。「世界開発報告2013:仕事」執筆チームのメンバーでもある。世界銀行入行前は、メキシコ・プエブラのアメリカス大学准教授、ベネズエラ・カラカスの行政高等研究所(Instituto de Estudios Superiores de Administración)准教授を務めた。ラテンアメリカ・カリブ海経済学会(LACEA)の学会誌であるEconomiaの准編集委員。コーネル大学で労働経済学博士号を取得。

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    マイケル・ウルコック
    世界銀行開発リサーチグループ主任社会科学者

    1998年世界銀行入行。世界銀行入行以降も、ハーバード大学ケネディスクールで14年間にわたり非常勤で教鞭をとり続け、2002年にはケンブリッジ大学でフォン・ヒューゲル客員フェロー、2007年から2009年までマンチェスター大学でブルックス世界貧困研究所の設立時の初代所長を、いずれも世界銀行を休職して務めた。現在は政策実施の効果向上のための戦略に関する研究に従事しており、近刊Building State Capability: Evidence, Analysis, Action (with Matt Andrews and Lant Pritchett; Oxford University Press, 2017)で研究成果を紹介している。米国社会学会で経済開発に関する最優秀著者賞(2012年)および最優秀論文賞(2014年)を共同受賞した。ブラウン大学で比較歴史社会学博士号、オーストラリアのクイーンランド大学で学士号を取得。

    当日の資料:Poverty and Shared Prosperity 2020: Reversals of Fortune - Overview Presentation(英語、PDF)



    関連

    世界銀行モーニングセミナーシリーズ
    過去に開催された同セミナーシリーズの資料をダウンロードいただけます

     

イベント詳細

  • 日時: 2020年12月11日(金)午前8時~午前9時
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 TEL: 03-3597-6650
  • komori@worldbankgroup.org