世界保健機関(WHO)、経済協力開発機構(OECD)、世界銀行グループは今年7月5日、3機関の共同作成による報告書としては初めての「質の高い医療を提供する:ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)のための国際的な責務」(Delivering Quality Health Services: A Global Imperative for Universal Health Coverage)を発表しました。医療サービスの質が悪いと所得水準に関わらずどの国でも医療の進歩が妨げられます。誤診、医療過誤、不適切または不必要な治療、不適切または安全でない医療設備や臨床診療、適切な訓練と知識を持たない医療従事者がどの国にも見られ、低・中所得国で特に悪い状況です。本報告書では、これらの状況について概観し、医療の質を向上させるために早急にとるべき手段について分析しています。
今回のモーニングセミナー(第13回)では、本報告書の執筆チームの一員であるジェレミー・ヴィラード世界銀行プライマリーヘルスケア・パフォーマンス・イニシアティブ プログラムマネージャーがテレビ会議で本報告書の主なポイントをご紹介し、皆様からのご質問にお答えしました。
スピーカー
2015年、世界銀行入行。ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界保健機関(WHO)も参加するプライマリーヘルスケア・パフォーマンス・イニシアティブ(PHCPI)を主導している。世界銀行入行以前は、カナダ衛生情報局(Canadian Institute for Health Information)研究・分析担当ヴァイスプレジデントとして、150名のスタッフで構成される研究・分析チームを統括し、州および連邦政府、地域保健担当部署、ヘルスケア・プロバイダーと緊密に連携してパフォーマンスおよびヘルスシステム改革に従事。それ以前は、WHOおよびオンタリオ州政府に勤務。アムステルダム大学で医学博士号、ボルドー・モンテ―ニュ大学で修士号取得。 |
当日の資料:Delivering Quality Health Services: A Global Imperative for Universal Health Coverage (PDF)
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