
技術進化による社会変革が急激に進む現在は「第4次産業革命」とも位置づけられ、経済発展に向けてビッグデータや様々なイノベーションを積極的に活用することへの関心が高まっています。こうした中、世界銀行でも、貧困撲滅など17項目の「持続可能な開発目標(SDGs)」の2030年までの達成に向け、ビックデータを積極的に活用することにより、途上国向けの支援をより効率的に貧困・脆弱層に届けるようにするための取り組みの導入も進めています。本セミナーでは、塚越保祐・世界銀行グループ駐日特別代表の挨拶の後、世界銀行ビックデータ・イノベーション・プログラムを担当するブルーノ・サンチェス‐アンドラーデより、過去2年間にわたる「開発のためのビッグデータ・イノベーション」プログラムの取り組み状況、ドローンやリモートセンシングの活用状況などについて、事例を交えながらご紹介しました。また、中村慎二・日本電気株式会社ビッグデータ戦略本部本部長からは日本電気によるビックデータを活用した様々なビジネスソリューション事例について、また川島宏一・筑波大学教授からは、筑波市での事例研究を交えながらビックデータを活用した公共マネジメントの可能性について、お話しいただきました。
プログラム
挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ駐日特別代表
報告
ブルーノ・サンチェス‐アンドラーデ 世界銀行 データサイエンティスト
当日の資料:Delivering with Big Data (PDF)
討論
中村慎二 日本電気株式会社 ビジネスイノベーション統括ユニット ビッグデータ戦略本部 本部長
川島宏一 筑波大学 大学院システム情報工学系 教授
スピーカー紹介
2015年1月より、世界銀行のビックデータの取り組みを主導。ドイツのマックス・プランク研究所にて博士号(天体物理学)取得後、アメリカ航空宇宙局(NASA)にて衛星・ロケット科学分野の博士研究員(ポスドク)として従事。NGOの科学技術担当ディレクター、スタートアップ企業のチーフサイエンティストなどを歴任。 |