イベント
Experts Visit to Japan: Indian Delegates Visited Japan to Study Dam Safety Management
ダムの安全性に関するインド視察団訪日
2015年6月15日-2016年10月7日岐阜、群馬、長野、埼玉、東京


主催:世界銀行東京防災ハブ

インドはダムの数で中国と米国に次ぐ世界第3位の国です。過去60年間、インドはダムの運用に必要な設備に投資してきました。現在、大規模ダム約4,900カ所、建設中のダム約300カ所に加え、数千カ所の小規模ダムがあります。これらのダムは農業と地方の成長と発展を迅速かつ持続的に進めるために重要な役割を果たしてきました。しかし、多くの大規模ダムは朽化が進み、次のような問題に直面しています。

  • 老朽化による構造上・機械設備上の欠陥
  • 強靭な地震対応システムの欠如
  • 不十分な堆砂管理
  • リアルタイム自動ダム監視システムの欠如
  • ダムの運用・保守を担当する所管官庁の組織能力の不足

世界銀行のダム復旧・改修プロジェクト(DRIP)は中央水委員会(CWC)と9州政府機関が合同で実施中のプロジェクトです。その一環として、日本水資源機構(JWA)の協力を得て、5回にわたる視察団訪日が実施されました。インド代表団の日本視察は日本-世界銀行プログラムの国・地域別プログラム「インドにおける防災サービス向上プロジェクト」の技術支援の基に実施されました。視察の主な目的は、高度な技術を利用した統合的水資源管理、堆砂管理、地震対応システムなどのダムの安全管理に関する日本の経験についての意見交換と現場視察が主な目的です。水資源・河川開発・ガンジス川再生省、CWC、9州の政府機関の高官と現場技術者の代表など、計41名が訪日視察団に参加しました。

視察の概要

第1回視察:2015年6月15~18日

  • 日本におけるダムの安全管理に関係する地震災害および財政・法規制整備に関する意見交換
  • 国土交通省水資源部長およびJWAとの会合
  • 滝沢ダムと浦山ダムの視察
  • インド側参加機関:中央水委員会、水資源・河川開発・ガンジス川再生省

第2回視察:2015年9月28日~10月1日

  • 日本におけるダムの安全管理に関係する地震災害および法制度整備に関する意見交換
  • JWAとの会合
  • 奈良俣ダムと矢木沢ダムの視察
  • インド側参加機関:中央水委員会、オリッサ州水資源局、ケララ州水資源局、ハリヤナデュ州灌漑局

第3回視察:2015年11月23日~27日

  • 日本におけるダムの安全管理の一環として実施される地震対応・対策、堆砂管理、制度設計に関する意見交換
  • JWAとの会合
  • 美和ダム、小渋ダム、下久保ダムの視察
  • インド側参加機関:中央水委員会、水資源・河川開発・ガンジス川再生省、タミル・ナド州発電・配電公社、ケララ州電力局

第4回視察:2016年3月8日~11日

  • 日本におけるダムの安全管理の一環として実施される地震対応・対策、堆砂管理、早期警報システム、制度設計に関する意見交換
  • JWAとの会合
  • 東京防災ハブにてダムの安全性と管理に関する円卓会議
  • 滝沢ダムと浦山ダムの視察
  • インド側参加機関:中央水委員会、ウッタラカンド水力発電公社、カルナタカ州水資源局

第5回視察:2016年5月23日~27日

  • 日本におけるダムの安全管理の一環として実施される地震、堆砂管理、早期警報システム、制度設計に関する意見交換
  • JWA職員との会合
  • 阿木川ダムと牧尾ダムの視察
  • インド側参加機関:中央水委員会、ダモダヴァレー公社、マデイヤ・プラデーシュ州水資源局、タミル・ナデュ州水資源局

第6回視察:2016年10月3日~7日

  • 日本におけるダムの安全管理の一環として実施される地震、堆砂管理、早期警報システム、制度設計に関する意見交換
  • JWAとの会合
  • 浦山ダムと滝沢ダムの視察
  • インド側参加機関:中央水委員会、インド理科大学院、インド工科大学マドラス校、アンナ大学、インド国立工科大学カリカット校、インド国立工科大学ロウケラ校、モオール・ネイルー・国立工科大学

インド代表団が日本の経験から学んだ内容:

  • 地震検知プログラム
  • 地震早期警報システム(EWS)を含む大災害の監視、事前準備、緊急対応実務
  • 地震対応に関する標準業務手順書(SOP)
  • 運用・保守能力
  • ダム監視システムの自動化
  • ダム建設における安全性の確保
  • 日常/臨時/定期/総合点検
  • 堆砂管理方法
  • 住民参加型のアプローチ

CWCはダムの安全性と管理に関し、特に次の項目を中心に、日本の専門家とのパートナーシップを長期的に進めたいとする要望を表明しました。

  • 地震早期警報システム
  • 地震対応システム
  • 堆砂管理

視察を通じて構築されたCWCとJWA間のパートナーシップを基に、JWAはインドの地震多発地帯であるヒマラヤ地域にあるイチャリダムの地震対応・点検マニュアルを整備する技術支援を提供しています。JWAが開発したマニュアルを基に、CWCはDRIPプロジェクトの約250カ所のダムにへの応用を計画しています。

関連情報:

世界銀行:インドのダム機能回復及び改修プロジェクト

http://www.worldbank.org/projects/P089985/dam-rehabilitation-improvement-project?lang=en

ダム機能回復及び改修プロジェクト(DRIP)

https://www.damsafety.in/index.php?lang=en&page=home&origin=front-end

Japan-World Bank Program for Mainstreaming Disaster Risk Management in Developing Countries


イベント詳細
  • 第1回: 2015年6月15~18日 (埼玉、東京)
  • 第2回: 2015年9月28日~10月1日(群馬、東京)
  • 第3回: 2015年11月23日~27日(長野、群馬、東京)
  • 第4回: 2016年3月8日~11日(埼玉、東京)
  • 第5回: 2016年5月23日~27日(岐阜、長野、東京)
  • 第6回: 2016年10月3日~7日(埼玉、東京)