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世界銀行で働く:香川陽子 ヨーロッパ・中央アジア地域総局業務担当官
2013年8月12日東京

「世銀投資案件形成に学ぶキャリア設計―めげない、あきらめない付加価値の構築」というテーマで、ルーマニア歳入局近代化プロジェクトやカザフスタンの司法制度強化プロジェクトの事例を紹介しました。

世界銀行東京事務所コーヒーアワー キャリアシリーズ第59回

2013年8月12日、東京-世界銀行東京事務所は、コーヒーアワー キャリアシリーズ「世界銀行で働く」第59回を開催し、香川陽子・ヨーロッパ・中央アジア地域総局業務担当官をスピーカーとして迎えました。

はじめに、自身の業務紹介として、地域局とセクターにまたがる所属部署を紹介し、分析・助言業務(AAA)とオペレーション業務の概略を紹介した後、現在携わっているルーマニアでの国税庁近代化プロジェクトを説明しました。ルーマニアでは、近隣諸国と比較して税徴収の効率化が課題となっており、プロジェクト開発目標として、税と年金徴収の効果向上と効率化、納税義務の遵守率改善、納税者の負担軽減などが掲げられたこと、また、プロジェクトの内容を説明する中で、世銀のプロジェクトサイクルにも触れ、プロジェクトの進め方を解説しました。

最後に、自分のこれまでのキャリアパスを紹介しながら、世界銀行でのキャリア形成に必要なポイントとして、判断力の強化、10年後のキャリア目標、専門性の開発、交渉力・説得力の強化、即戦力となることだけでなく、自分だけの付加価値の創造、変化への順応性を挙げました。

質疑応答では、中央アジア・コーカサス地方において信頼するに足るベースラインデータの収集方法、プロジェクトの実行管理方法、どのようなきっかけで世銀に入行したか、世銀の仕事の醍醐味、学生時代に取り組んだことなど、多くの質問が寄せられました。

世界銀行東京事務所では、世銀をはじめ、国際開発金融機関における日本人職員の採用を支援するため、主としてこれらの機関で活躍中の日本人職員が、現在担当する業務内容やキャリアパスを語るコーヒーアワー キャリアシリーズを随時開催しています。

スピーカー

香川陽子
ヨーロッパ・中央アジア地域総局業務担当官

2006年1月、世界銀行入行。WBI(World Bank Institute)にてNGO/民間企業協力トレーニングの開発に携わった後、同年7月よりヨーロッパ・中央アジア総局、公共政策部に所属。業務担当官として部のポートフォリオ・マネジメント及び貸出案件の品質管理を主な職務とする。加えて、アルメニア、ルーマニア、クロアチアの歳入局近代化プロジェクト、アザバイジャン、カザフスタンの司法制度近代化プロジェクトにメンバー並びに副チーム・リーダーとして参加している。フロリダ州立大学(経済/国際関係)、ハーバード大学(政策評価)修士。

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