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世界銀行で働く:吉野裕 アフリカ地域総局 貧困削減・経済管理局 シニア・エコノミスト
2013年3月7日東京

世銀のオペレーション部門の概要を説明し、入行までの経緯、世銀との出会い、世銀で取組んで来た貿易投資や産業集積研究などについてお話しました。

世界銀行東京事務所コーヒーアワー キャリアシリーズ第53回

2013年3月7日、東京-世界銀行東京事務所は、コーヒーアワー キャリアシリーズ「世界銀行で働く」第53回を開催し、吉野裕・アフリカ地域総局貧困削減・経済管理局シニア・エコノミストをスピーカーとして迎えました。

冒頭、谷口和繁・世界銀行駐日特別代表から、今年6月に横浜で開催されるTICAD Vの案内と、世銀グループの日本人職員採用強化への取り組みについて紹介がありました。

スピーカーの吉野シニア・エコノミストは、まず、世銀のオペレーション部門の組織図における貧困削減・経済管理局(PREM)の位置づけ、PREMの対象分野やPREMで働くエコノミストやスペシャリストの構成などを説明しました。次に、入行までのいきさつとして、国際法よりも経済政策・国際開発への関心を深めた理由や、世銀との出会い、世銀で取組んで来た貿易投資や産業集積研究などについてお話しました。また、タンザニア担当カントリーエコノミストの業務内容や世銀の開発政策融資オペレーション(DPO)の詳細について説明しました。最後に、世銀でのキャリアを考えている方へのメッセージとして、専門性を持つことに加え、高い分析能力(特に計量分析)、論理的思考、議論をまとめる力、チームを牽引する力を持つことなどを挙げ、特に、エコノミストを目指す方へは、博士課程を出来るだけ早く終了することが有利であると述べました。

質疑応答では、実証研究が戦略にどう活かされているか、プロジェクトチームメンバーの具体的な仕事内容、プロジェクトの評価に関して統計に表れないパフォーマンスをどう評価するか、法学と国際政治経済学を両方を学んだ利点など、様々なご質問が出されました。

世界銀行東京事務所では、世界銀行をはじめ、国際開発金融機関における日本人職員の採用を支援するため、主としてこれらの機関で活躍中の日本人職員が、現在担当する業務内容やキャリアパスを語るコーヒーアワー キャリアシリーズを随時開催しております。

スピーカー

吉野裕
アフリカ地域総局 貧困削減・経済管理局 シニア・エコノミスト

上智大学法学部卒、コロンビア大学国際関係修士、ヴァージニア大学経済学博士(Ph.D.)。1995年から1998年まで外務省専門調査員として日本政府国連代表部(ニューヨーク)に勤務し、政府常駐代表団員として開発、環境関連の国連会議を担当。2002年、ヴァージニア大学経済学部講師。2003年より世界銀行コンサルタントとして、アジア・アフリカ地域間貿易投資調査やアフリカ投資環境評価等に携わった後、2008年、アフリカ担当チーフエコノミスト室付エコノミストに着任し、アフリカ企業・産業集積研究事業をリード。2009年よりタンザニア担当カントリーエコミストとしてオペレーションに移り、現在、対タンザニア政府・開発政策融資プログラム(財政支援)のタスクチーム・リーダーとして、経済開発・公共財政分野での政策対話に従事。

 





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