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 イベント

駐日エチオピア大使とのコーヒーアワー

2013年2月19日

東京

TICAD V NGOコンタクトグループ・TICAD V 学生プロジェクト・世界銀行東京事務所 共催
TICAD Ⅴ パートナー事業

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  • 2013年2月19日、東京 - 世界銀行東京事務所、TICAD V NGOコンタクトグループ、TICAD V 学生プロジェクトは本日、駐日エチオピア大使とのコーヒーアワーを共同で開催しました。

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    世界銀行東京事務所では、今年6月に開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)へ向け、アフリカについての関心を高めるため、アフリカの1つの国をテーマに、駐日大使や専門家、日本及びアフリカのユースが、様々な視点からその国についてご紹介・議論するコーヒーアワー・シリーズを開催しています。第1回目の今回はエチオピアをテーマとし、約50名が参加しました。

    まず始めに、マルコス・タクレ・リケ駐日エチオピア連邦民主共和国特命全権大使が、コーヒーの語源がエチオピアのカッファ(KAFFA)地方に由来することや、エチオピアは古代王朝から続くアフリカ最古の独立国であるという歴史的背景を紹介しました。次に、過去9年間GDP成長率が年平均約10%であったこと、政府の「5ヵ年の開発計画(PASDEP I とPASDEPII)」により貧困率が2005年の42%から2011年の29%に改善した等の成果を紹介しました。また、2010年に発表された新5カ年開発計画「成長と構造改革計画 (GTP)」の概要や、日本とエチオピアとのパートナーシップについて紹介しました。

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    写真左: マルコス・タクレ・リケ駐日エチオピア大使 | 写真右: 会場の様子

    パネルディスカッションでは、アジア経済研究所アフリカ研究グループ主任研究員の児玉由佳さんが、専門家の立場からエチオピアの農村部における教育の現状や今後の課題、若者の就労状況などを紹介しました。続いて、東京大学公共政策大学院修士1年で元エチオピア中央銀行研究員のデッサレン・レンチョ・ボレーナさんが、エチオピアの金融システムには、銀行、保険会社、マイクロファイナンス機関などがあり、新規融資の70%以上が国営銀行によるもので、農業セクターへの融資が主であること、また、債券市場が未整備のため公開市場操作を導入できない等の課題について紹介しました。最後に、立命館大学アジア太平洋大学3回生でNGO LIVEonWIRE所属フォトジャーナリストの岡本裕志さんが、エチオピア南部のアルバミンチに住むドルゼという伝統的な機織りの人々を取材した経験から、人々の暮らしぶりや就労状況など、写真を交えてご紹介しました。

    質疑応答では、都市と農村の格差是正に政府はどう取り組むか、なぜ国営銀行が業界を支配しているのか、マイクロファイナンスを教育セクターに活用できないか、TICADに期待すること等、様々な質問が寄せられました。

    マルコス・タクレ・リケ駐日エチオピア大使のスピーチ原稿(英語, PDF 251KB)

     

    関連リンク

    駐日エチオピア連邦民主共和国大使館

    TICAD V NGOコンタクト・グループ

    TICAD V 学生プロジェクト