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BRIEF 2024年11月7日

世界銀行が東京都の脱炭素化を呼びかけるイベントに登壇

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小池百合子東京都知事とアンへリカ・ヌニェス世界銀行 都市・強靭性・土地グローバル局 マネージャー、フォーラムへの参加者たち


気候変動は世界銀行が掲げるリバブルな地球(Livable Planet)の実現に向けて避けて通ることができません。気候変動対策において、都市の果たす役割は大きく、特に東京のような大都市のリーダーシップは、世界の各都市に大きな影響を与えます。

東京都では10月24日に、世界の都市、企業、NGOと連携し、脱炭素と気候変動対策を推進することを目的に今年も「TIME TO ACTフォーラム2024」を開催しました。このフォーラムは、気候変動枠組条約締約国会議(COP、今年は11月にアゼルバイジャンで開催)の前哨戦として日本でも毎年開催されています。

小池氏の呼びかけに続き、アンヘリカ・ヌニェス世界銀行 都市・強靭性・土地グローバル局 マネージャーが、世界的な成長と気候変動に対するレジリエンスの相互関連性について概説しました。ヌニェスは、特に南アジアとアフリカにおける人口増加が世界経済を牽引している一方で、これらの地域は気候変動がもたらす制約の中で成長しなければならないと強調しました。また、脱炭素化を達成するためには、先進国だけでなく新興国も含め、すべての経済層がコミットする必要があると指摘しました。

気候変動対策がもたらす広範な影響については、対策がいかにクリーンで、健康的で、かつ強靭な都市につながるかを説明しました。また、効果的な気候変動対策には、国際的な財政支援、知識の共有、能力開発の取り組みが不可欠であると訴えました。

さらに世界銀行の「ナレッジ・バンク」としての役割について、設立20周年を迎えた東京開発ラーニングセンター(TDLC)が世界の都市にとっていかに重要なリソースとなっているかを紹介。TDLCは、日本の都市開発におけるイノベーションや専門知識の共有により、インパクトのある知見共有を促進し、クライアント都市に貴重な知見を提供してきました。東京の脱炭素化に向けた先駆的な取り組みは、多くの人々にインスピレーションを与えており、ヌニェスはTDLCが今後も、東京をはじめとする日本の都市とのパートナーシップを強化していくことを約束しました。

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アンヘリカ・ヌニェスは脱炭素についてのグローバルな背景を紹介