TDLCが掲げる「世界銀行クライアント国の持続可能でリバブルな都市づくりを推進するため、能力を強化する」という目標を達成するには、都市や民間セクターとの強力な連携が欠かせません。 民間セクターは、都市の住環境を向上させるためのイノベーションや解決策を提供する上で、極めて重要な役割を担っています。
このたび、TDLCは日本のコンサルティング会社や商社、インフラ開発企業で構成される「アジアPPP推進協議会(APPC)」に招待され、活動の紹介を行いました。登壇した俵渉子世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)副センター長は、TDLCのこれまでの成果を紹介するとともに、開発途上国が直面する都市課題を克服する上で、民間セクターの専門知識やイノベーションが果たす役割を強調しました。また、TDLCの活動への具体的な参加方法についても紹介しました。
さらに、福岡市の節水型都市開発や富山市の運河再開発といった具体例を挙げ、TDLCの都市開発実務者向け対話型研修(テクニカルディープダイブ:TDD)や技術協力プログラムを通じた民間企業の世界銀行プロジェクトへの参画が、持続可能な都市づくりに大きく貢献していることを説明しました。
参加者からは、民間企業がこうしたプロジェクトにどのように関与できるのか、成功事例やプロジェクトの波及効果について多くの質問がありました。 TDLCは民間セクターとの協力を強化し、民間、公的機関双方の解決策を通じて、持続可能な開発を一層加速させることを目指しています。