世界銀行の日本に対する最初の貸出は、1953年に調印された火力発電プロジェクトに対するものでした。その後1950年代の貸出は、主に鉄鋼、自動車、造船、ダムを含めた電力開発に向けられ、1960年代に入ると、経済発展に合わせて輸送セクターが主な対象となりました。東京オリンピックが開催された1964年に開通した東海道新幹線はその代表例です。そして1966年、日本は世銀からの最後の貸出に調印し、卒業国となりました。その間日本が世銀から借入れた総額はおよそ8億6,300万ドル、プロジェクト数は31件です。世界銀行に加盟した日本は、戦後復興に本格的に取り組み始め、世界が目を見張るほどの経済成長を遂げることになります。