南アジア地域は、成長率が6.4%(2024年)に上昇すると予想されるなど、以前の予測を上回り、世界で最も速い成長を続ける軌道に乗っている地域です。女性の労働市場への参加、世界各地との貿易、同地域へのさらなる投資を推し進め、未開発の潜在力を解き放つことにより、同地域がさらに急速に成長し、開発目標を達成するのを促進する可能性があります。
2024年10月に発表した報告書「南アジア開発報告:女性・仕事・成長」では、インドの堅調な国内需要と他の大半の域内諸国の速い加速に支えられ、同地域全体で成長の回復を予測しており、今後2年間、年間6.2%の堅調な堅調な成功が続く見通しです。推移すると予想されています。
ただしこの見通しは、異常気象、過剰債務、社会不安などの下振れリスクにさらされています。加えて、改革が計画通りに進まず遅れるなど政策上の面で失敗があれば、地域の成長は鈍化するおそれがあります。財政状態と対外収支が脆弱であるため、そうしたリスクを和らげる余地はほとんど残されていません。
今回のセミナーでは、マーティン・レイザー世界銀行南アジア地域担当副総裁はじめ、南アジア地域総局の幹部スタッフの来日の機会を捉え、同地域の成長をさらに推し進めるための課題は何か、どのような取り組が必要なのか、政府、国際機関、民間企業はじめ様々なパートナーとどのようなパートナーシップが求められるのかについて取り上げました。
スピーカー
マーティン・レイザー
世界銀行 南アジア地域担当 副総裁
発表資料
Leveraging Partnerships for Regional Growth in South Asia(英語、PDF)
ニコール・クリンゲン
世界銀行 南アジア地域総局 戦略・業務局長(前・南アジア地域総局人間開発局長)
マシュー・ヴィルギス
世界銀行 南アジア地域総局 繁栄局長(旧称 公正成長・金融・制度局長)
※パンカジ・グプタ(インフラストラクチャー局長)からマシュー・ヴィルギス(繁栄局長)に変更となりました。
ディナ・ウマリ=デイニンガー
世界銀行 南アジア地域総局 プラネット局長(旧称・持続可能な開発局長)
森秀樹
世界銀行 南アジア地域総局 副総裁アドバイザー(前・インド担当業務マネージャー)