世界銀行は、日本社会開発基金(JSDF:Japan Social Development Fund)を活用し、「インドSEWA2025インフォーマルセクターのデジタル金融包摂性プロジェクト」(India SEWA 2025 Digital Financial Inclusion of Informal Sector)を支援しました。本プロジェクトに対してJSDFから273万ドルのグラントがSEWA(Self Employed Women’s Association、女性自営労働者連合)に提供され(2019年3月22日承認)、2023年4月末までのプロジェクト実施期間中に、インドのインフォーマルセクターの女性向けにデジタル金融サービスの提供を強化する活動を展開しました。
今回のセミナー(JSDFを活用したプロジェクトをご紹介する「JSDFダイアローグシリーズ」(第17回)では、同プロジェクトの世界銀行側の担当タスクチーム、および実施団体であるSEWAより、JSDFの支援による本プロジェクトの概要、成果、実施の経験談をお話しいたしました。本セミナーはハイブリッド形式(会場参加またはオンライン参加)で実施しました。世界銀行東京事務所の会場では、JSDF担当アドミニストレーターをはじめ世界銀行開発金融総局の幹部が対面参加しました。
JSDFは2000年6月、日本政府の資金拠出により創設され、世界銀行が運営にあたっています。JSDFは、途上国の貧困に苦しむ人々、社会的に最も弱い立場に置かれている人々のニーズに直接対応し、持続可能な活動へと発展する可能性の高いプロジェクトに対してグラントを提供し、こうした人々のキャパシティ強化、開発プロセスへの参加を支援しています。JSDFでは、準備・計画・実施段階でシビルソサエティとの連携を促進しています。
スピーカー
宇佐美紘一
財務省国際局開発機関課課長補佐
マイトレイ・ダス
世界銀行 信託基金・パートナーシップ局 局長
アウグスト・タノ・クアメ
世界銀行 南アジア地域総局 インド担当局長
トゥーシャー・アロラ
世界銀行 南アジア地域総局 上級金融セクター専門官(本プロジェクト担当タスクチームリーダー)
レマ・ナナバティ
SEWA事務局長
ヨランダ・アザルコン
世界銀行 開発金融総局 JSDF担当アドミニストレーター
大森功一
世界銀行 東京事務所 上級対外関係担当官
発表資料
関連項目
日本社会開発基金(JSDF)世界銀行セミナー : JSDFダイアローグシリーズ