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 イベント

世界銀行モーニングセミナー(第81回)「南アジア経済報告(SAEF):敗北か破壊か?- インフォーマル性と新型コロナウィルス感染症」

2020年10月23日

東京

マルチメディア

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  • 世界銀行の各地域総局では半年に1度(春と秋)、地域内の経済概況と展望をまとめた半期地域経済報告を発表しており、南アジア地域総局については2020年10月8日、「南アジア経済報告(SAEF):敗北か破壊か?」(South Asia Economic Focus: Beaten or Broken? -  Informality and COVID-19) を発表しました。新型コロナウイルス感染症が南アジア諸国に与えた壊滅的な影響の長期化により、同地域は過去最悪の不況に突入し、特にインフォーマル労働者が深刻な打撃を受け、数百万人が極度の貧困に追いやられる可能性があると指摘しています。同報告書では、南アジア地域全体で予想を超える深刻な不況が生じ、2020年の域内成長率はマイナス7.7%となるとの見通しを述べています。過去5年間は、同地域は年6%のペースで成長していましたが、南アジア地域最大の経済規模を誇るインドの成長率は、2020年度(2020年4月~2021年3月)はマイナス9.6%と予測しています。南アジア地域全体の成長率は2021年には持ち直し、4.5%となる見通しですが、人口の増加を考慮に入れると、この地域の1人当たり国民所得は依然として2019年の予測を6%下回っており、これは予想通りに経済が回復したとしても、コロナ危機がもたらした長期的な経済損失は相殺できないことを示しています。

    今回のモーニングセミナー(第81回)では、同報告書の執筆を担当したシッダールタ・シャルマ世界銀行南アジア地域担当チーフエコノミスト室上級エコノミストとヴァレリエ・マーサー=ブラックマン同上級エコノミストが、オンラインでワシントンより日本の皆様に向けて同報告書の主なポイントをご紹介しました。

    日時

    2020年10月23日(金)午前8時~午前9時(日本時間)

     

    スピーカー

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    シッダールタ・シャルマ
    世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 上級エコノミスト

    2010年、ヤングプロフェッショナルとして世界銀行入行。アフリカ、ヨーロッパ・中央アジア、南アジアを対象に、生産性、イノベーション、生産要素市場規制、労働市場を含む、成長のミクロ経済的決定要素に関する調査研究業務および融資業務に従事してきた。学術論文も多数発表しており、「世界開発報告2017:ガバナンスと法」をはじめ、いくつかの世界銀行報告書の執筆にも携わった。イエール大学で経済学博士号を取得。
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    ヴァレリエ・マーサーーブラックマン
    世界銀行 南アジア地域担当チーフエコノミスト室 シニアエコノミスト

    南アジアに関する政策関連および地域トレンドについての研究に従事。近年では、多様化、サービスにおけるFDI生産性、グローバルバリューチェーンに関する論文を発表。経済成長の要因、一次産品輸出国を中心に途上国における投資・財政に関する研究に従事してきた。世界銀行入行前は、アジア開発銀行でマクロエコミストとして、またそれ以前は米州開発銀行のカリブ海地域局に勤務、国際通貨基金ではラテンアメリカに関する業務に従事していた。ペンシルバニア大学で経済学博士号、イエール大学で学士号取得。

    当日の資料:South Asia Economic Focus Fall 2020(英語、PDF)

     

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    世界銀行モーニングセミナーシリーズ
    過去に開催された同セミナーシリーズの資料をダウンロードいただけます

イベント詳細

  • 日時: 2020年10月23日(金)午前8時~午前9時
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 TEL: 03-3597-6650
  • komori@worldbankgroup.org