世界銀行は2019年1月、新報告書「2003年以降のイラク復興:成功と失敗からの教訓」(The Reconstruction of Iraq after 2003: Learning from Its Successes and Failures)を発表しました。イラクでは2003年の米主導の有志連合の侵攻以降、国内外の多様なアクターが復興に向けた取り組みに関わり、国際社会が支援した資金額、プロジェクト・プログラムの規模は、紛争後復興支援としては過去最大級に達しています。しかしながら、国際社会やイラクの人々はこうした取り組みを必ずしも評価しているとは言えません。同報告書は、2003年からイスラム国が出現する2014年までに焦点を当て、国連、世界銀行、アメリカ、EU、日本、イギリス、およびNGOなど国際社会がどのように復興に対応したか、電力、石油、教育、保健などの主要セクターや、制度構築やガバナンス改革などの復興支援のプロセスとその成果は実際にはどうだったか、国際社会としてどのような教訓をその経験から得たのかなどについて分析しています。

プログラム
基調講演
松永秀樹
世界銀行 中東・アフリカ地域担当チーフエコノミスト室 アドバイザー
当日の資料: The Reconstruction of Iraq after 2003: Learning from Its Successes and Failures (PDF)
コメント
出川展恒
NHK解説主幹
小林 周
一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 中東研究センター研究員
基調講演者紹介
松永秀樹
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