世界銀行では、世界の貧困の繁栄の共有についての正確な推定値と同行について分析する報告書「貧困と繁栄の共有」を2016年10月に刊行し、2017年6月には東京でも紹介セミナーを開催しましたが、昨年10月その第2弾となる新報告書「貧困と繁栄の共有2018:貧困パズルを組み立てる」(Poverty and Shared Prosperity 2018: Piecing Together the Poverty Puzzle)を発表しました。新報告書では、経済成長の進展により最貧人口は減少しているものの、低中所得国では1日3.20ドル未満、高中所得国では1日5.50ドル未満での生活を貧困の基準とした場合、世界人口の26.2%に相当する19億人以上が1日3.20ドル未満、世界人口の約半数に近い46%に相当する34億人が引き続き1日5.50ドル未満での生活を余儀なくされていると指摘しています。
今回のモーニングセミナー(第25回)では、新報告書の執筆チームを主導したディーン・ジョリフ世界銀行開発経済総局(DEC)開発データグループ主任エコノミストがワシントンよりテレビ会議で新報告書の主なポイントをご紹介し、皆様からのご質問にお答えしました。
スピーカー
世帯調査のデザインと実施に多くの経験を有し、エチオピアにおける生活水準測定研究‐農業統合調査(Living Standards Measurement Study-Integrated Surveys on Agriculture: LSMS-ISA)を担当している。それ以前は、南アジア地域総局にてアフガニスタン、バングラデシュ、ネパールの貧困アセスメントを担当した。世界銀行入行前は、アメリカ農務省(USDA)経済研究サービスのリサーチ・エコノミスト、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院(SAIS)兼任教授、プラハの経済研究・大学院教育センター(CERGE-EI)助教授、国際食糧政策研究所(IFPRI)でポストドクター・フェローを務めた。ボンの労働学研究所リサーチ・フェロー、ミシガン大学貧困センターのリサーチ・アフィリエイトのポストも有している。プリンストン大学にて経済学博士号取得。 |
当日の資料: Poverty & Shared Prosperity 2018: Piecing Together the Poverty Puzzle (PDF)
関連
世界銀行モーニングセミナーシリーズ
過去に開催された同セミナーシリーズの資料をダウンロードいただけます。