イエメンは中東・北アフリカ地域の最貧国であり、2015年初頭から続く紛争の壊滅的な影響により、世界で最も厳しい人道危機に苦しんでいます。紛争により経済が悪化し、インフラストラクチャ―を破壊的な状況に追い込み、飢饉による食糧不安や感染症の蔓延につながっています。こうした厳しい状況のなかで、国連開発計画(UNDP)と世界銀行はどのように連携し成果をあげてきたのか、アウケ・ルツマ・国連開発計画(UNDP)イエメン常駐代表と福岡史子・UNDPアラブ局シニアパートナーシップアドバイザーにお話しいただきました。また、松永秀樹・世界銀行中東・北アフリカ地域担当チーフエコノミスト室アドバイザーがワシントンよりテレビ会議でコメンテイターとして登壇しました。
スピーカー
アウケ・ルツマ
国連開発計画(UNDP)イエメン常駐代表
当日の資料:YEMEN -Emergency Crisis Response Project- ECRP (PDF)
福岡史子
UNDPアラブ局 パートナーシップ開発アドバイザー
松永秀樹
世界銀行 中東・北アフリカ地域担当チーフエコノミスト室 アドバイザー
(テレビ会議で参加)
スピーカー紹介
アウケ・ルツマ
国連開発計画(UNDP)イエメン常駐代表
国連開発計画(UNDP)イエメン・カントリーディレクターを経て、2019年2月より現職。1994年よりUNDPで勤務。ルワンダ・カントリーディレクター、ウクライナ上級復興アドバイザー、スーダン・副カントリーディレクター、ウガンダ副常駐代表等を歴任。経営学・開発経済学修士号保持。
福岡史子
国連開発計画(UNDP)アラブ局 パートナーシップ開発アドバイザー
国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(ワシントンDC・東京)を経て、国連開発計画(UNDP)シリア副常駐代表、開発政策局環境専門官、2014年より現職。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院(SAIS)にて修士号取得。
松永秀樹
世界銀行 中東・北アフリカ地域担当チーフエコノミスト室 アドバイザー
国際協力機構(JICA)、国際協力銀行(JBIC)、国連開発計画(UNDP)といった機関を通じて、スリランカ、エジプト、ヨルダン、イラクといった国々で勤務し、20年以上に渡りさまざまな紛争対応・復興に携わる。2011年3月の東日本大震災の発災後は、NGOジャパン・プラットフォームの福島・岩手チームリーダーとして現場にて緊急支援、復興支援を担当。JICAエジプト事務所所長を経て2015年より現職。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院にて修士号取得。近著に『2003年以降のイラク復興:成功と失敗からの教訓』(The Reconstruction of Iraq after 2003: Learning from Its Successes and Failures)がある。
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