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 イベント

世界銀行TICADセミナーシリーズ第37回(世界銀行モーニングセミナー 第189回)「アフリカの鼓動:アフリカ経済動向分析2024年4月版―成長と貧困削減には格差解消が不可欠」

2024年4月26日
東京

世界銀行の各地域担当チーフエコノミスト室では、毎年春と秋の2回、各地域の経済概況と展望をまとめた地域経済報告書を発表しています。このうち、アフリカ地域については2024年4月8日、「アフリカの鼓動:アフリカ経済動向分析2024年4月版―成長と貧困削減には格差解消が不可欠」(Africa’s Pulse, April 2024 edition – Tacking Inequality is Necessary for Growth and Poverty Reduction) を発表しました。サブサハラ・アフリカ地域では、個人消費の伸びとインフレ率低下に支えられ景気が回復基調にあるとはいえ、不確実な世界経済、膨れ上がる債務返済義務、頻発する自然災害、激化する紛争と暴力のため、回復力は依然として弱い、と同報告書では分析しています。根深い格差の解消、長期的成長の継続、貧困の効果的削減には、状況を一変させる政策が求められています。

同報告書は、地域の経済が2023年の2.6%の低水準から2024年には3.4%、2025年には3.8%に回復すると予測しています。ただし、この回復見通しも依然として確たるものではありません。インフレ率は域内諸国の大半で落ち着いてきており、2024年は中央値が7.1%から5.1%に低下するものの、コロナ前と比較すると依然として高い水準にあります。さらに、公的債務の膨張が減速する一方で、アフリカ各国の半数以上が外部流動性の問題を抱え、持続不可能な債務負担に直面しています。

全体としては、成長加速が見込まれるにもかかわらず、域内の景気拡大のペースは過去10年間(2000~2014年)の成長率を下回っており、貧困削減に大きな効果をもたらすには不十分であると報告書は強調しています。加えて、構造的格差などの要因が重なり、サブサハラ・アフリカ地域では、経済成長による貧困削減が他の地域ほど進んでいません。

今回のオンラインセミナーでは、同報告書を取りまとめたセザール・カルデロン世界銀行アフリカ地域担当チーフエコノミスト室リードエコノミストが、日本の皆様に向けてワシントンからオンラインで同報告書の主なポイントをご紹介しました。

日時

2024年4月26日(金)午前8時~午前9時(日本時間)

スピーカー

The World Bank
セザール・カルデロン
世界銀行 アフリカ地域担当チーフエコノミスト室 リードエコノミスト

2005年、世界銀行入行。ラテンアメリカ・カリブ海地域総局チーフエコノミスト室、金融・民間セクター開発総局チーフエコノミスト室、世界開発報告(WDR)執筆担当室に勤務。世界金融開発報告(GFDR)2013年版、世界開発報告(WDR)2014年版の執筆担当チームの一員。オープンエコノミーのマクロ経済、成長と開発(特にインフラ開発と対外戦略の実質的インパクト)に従事。ローチェスター大学より経済学修士号および経済学博士号取得。ペルー国籍。

発表資料

Africa’s Pulse: Tackling Inequality is Necessary for Growth and Poverty Reduction(英語、PDF)

 

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世界銀行モーニングセミナーシリーズ

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イベント詳細

  • 日時: 2024年4月26日(金)午前8時~午前9時(日本時間)
  • 開催形式: オンライン(Youtube)※参加登録は必要ありません
  • 言語: 英語(日本語への通訳なし)
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所・大森 
  • komori@worldbankgroup.org