ワシントンDC, 2016年8月31日 – 世界銀行（正式名称：国際復興開発銀行、ムーディーズ： Aaa、スタンダード＆プアーズ:AAA）は、中国における国内資本市場で史上初となるＳＤＲ（特別引き出し権）建債の条件決定を行いました。「国際復興開発銀行2016 SDR建債第一回債」（以下‘’ＳＤＲ債‘’）は、発行額5億ＳＤＲ(7億米ドル相当)、期間3年、クーポンは0.49％となりました。払込・利払い・償還は全て中国元建となります。
本債券は、２０１６年８月１２日に中国人民銀行から承認された世界銀行のＳＤＲ建債発行プロクラム（発行額20億ＳＤＲ、28億米ドル相当）に基づいて発行されました。銀行間取引市場における本起債の共同主幹事には、中国工商銀行、HSBC銀行(中国)、中国建設銀行、国家開発銀行が指名されました。本起債は、当初予定していた発行額の2.5倍となり、約50もの投資家より申し込みがありました。投資家の内訳は、銀行財務部門（53％）、中央銀行・政府機関（29％）、証券会社・資産運用会社（12％）、保険会社（６％）です。
「ＳＤＲ建債発行と新たな市場開拓を実現し、中国の国内資本市場の国際化に向けた取り組みに貢献できたことは光栄です。この画期的な世銀債を通じて国際的な社会貢献の機会を中国の投資家の皆様に提供する初の発行体となることができ、大変嬉しく思います。本起債にあたり、ご協力いただいた中国政府および金融機関の方々に感謝いたします。」と世界銀行 アルンマ・オテ財務担当副総裁兼トレジャラーは述べています。
発行概要:
| 発行体: | 世界銀行 |
発行体格付け: | Aaa/AAA |
| 年限: | 3年 |
| 販売期間: | 2016年8月31日～2016年9月2日 |
| 発行額: | 500 million SDRs |
| 決済日: | 2016年9月2日 |
| クーポン: | 0.49% |
| 利払い日: | 9月2日 （年一回、中国人民元建て） |
| 償還日: | 2019年9月2日（中国人民元建て） |
| 発行価格: | 100% |
| 利回り: | 0.49% |
| 決済・清算機構ならびにカストディアン銀行: | Interbank Market Clearing House Co., Ltd (上海精算所) |
| 法律: | 中国法 |
| ISIN: | CND10000BPQ1 |
| 主幹事: | 中国工商銀行 |
| 共同主幹事: | HSBC銀行（中国） |
| 上席幹事団: | 中国建設銀行、国家開発銀行 |
| シンジケート団: | 中国農業銀行、交通銀行、招商銀行、中国輸出入銀行、宁波银行、杭州银行、中金公司、中信証券国際、東海証券、三菱東京UFJ銀行、シティー銀行（中国） |
世界銀行について
世界銀行（通称 IBRD：International Bank for Reconstruction and Development) は、1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在189の加盟国が出資し運営しています。IBRDは加盟国への貸出・保証に加え、リスク管理サービスおよび分析・助言サービスも提供し、加盟国の公平で持続可能な経済成長と環境保全を両立しつつ、世界の貧困を削減することを目指しています。最終的な目標は、貧困を撲滅し世界中の人々の生活水準を改善することです。貸出資金を調達する（借入れる）ために、世界銀行は60年以上にわたり国際資本市場で債券を発行しています。
日本の投資家向け情報は、世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。https://treasury.worldbank.org/ja/about/unit/treasury
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