イベント
世界銀行セミナー 「2011年購買力平価(PPP)に基づく新国際貧困ライン:データ・手法・結果」
2015年11月2日東京


世界銀行は、シャオファ・チェン世界銀行開発研究グループ主任統計担当官の来日にあたり、世界銀行の貧困データの算出方法、国際貧困ラインの策定方法、2011年PPPデータの国際貧困推計への影響、データの課題と改善の可能性などをご説明するセミナーを11月2日に開催しました。

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世界銀行は、2015年10月、国際貧困ラインを1日1.25ドルから1.90ドルに改定しました。今回の改定は、物価の変動を反映させることで、より正確に貧困層の数を把握する目的で行われ、2011年に世界各国から新たに集められた購買力平価(PPP)データに基づいて設定されました。その結果、2012年の時点でこの水準未満の人は(入手可能な最新のデータに基づくと)9億人強でしたが、2015年には極度の貧困層は7億人強と推定されています。以前の試算にも遡って新基準を当てはめ、過去25年間の貧困削減の傾向を探ったところ、新基準でもやはり、1990年以降、貧困削減は目覚ましく進展していると言えます。とは言え、貧困は受け入れがたいレベルで残っており、今後も人々が貧困から脱却し続けることができるよう、さらに力を注ぐ必要があります。

世界銀行は11月2日、シャオファ・チェン世界銀行開発研究グループ主任統計担当官の来日にあたり、新国際貧困ラインに関するセミナーを開催しました。セミナーの冒頭塚越保祐・駐日特別代表が、貧困の撲滅と繁栄の共有の促進という世界銀行グループの2つの目標、今年9月に国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)での貧困撲滅の位置づけなどについて紹介しました。さらに、チェン主任統計担当官が基調講演を行い、世界銀行における1979年以降の貧困測定方法の変遷、それぞれの貧困データの算出方法、国際貧困ラインの策定方法、2011年PPPデータの国際貧困推計への影響、データの課題と改善の可能性などを説明しました。さらに、コメンテイターの澤田康幸・東京大学教授が、貧困ラインとカロリー消費量減少の関係、中所得層の台頭をはじめ所得各層の状況と貧困データの関係などについて指摘しました。最後に、約80名の参加者との活発な質疑応答・意見交換が行われました。

世界銀行東京事務所では、開発経済総局(DEC)に所属するエコノミストをはじめリサーチ業務に従事するスタッフが来日するにあたり、調査・研究の成果をご紹介するリサーチ・セミナーを開催しています。最新のセミナー開催情報は、世界銀行東京事務所ウェブサイトに掲載する他、定期的に発行するeニュース「世銀リサーチ・アップデート」でもご紹介しています。詳しくは、世界銀行東京事務所・大森 komori@worldbankgroup.org までご連絡ください。

 

スピーカー

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シャオファ・チェン

世界銀行開発研究グループ主任統計担当官        

1991年世界銀行入行以来、国際貧困データベースおよび全途上国の貧困・不平等に関する推計を担当している。研究テーマは貧困・不平等の測定方法、プログラム・政策インパクト評価。世銀入行以前は、華中科技大学ビジネススクールで講師を務めた。アメリカン大学で統計計算学修士号取得。

当日の資料Global Poverty Measures - The 2015 World Bank Poverty Update(PDF)

 

コメンテイター

澤田康幸 東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授
Comments on Shaohua Chen “Global Poverty Measures: The 2015 World Bank Poverty Update” (PDF)

 

※ 当日、セミナーをライブ配信します。こちらのリンクからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=2dOPhkN4Wxc

 

関連項目

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イベント詳細
  • 日時: 
    2015年11月2日(月)
    午後4時30分~6時00分
  • 場所: 
    世界銀行東京開発ラーニングセンター
    東京都千代田区内幸町2-2-2
    富国生命ビル10階
    地下鉄三田線内幸町駅直結、千代田線・日比谷線・丸の内線霞ヶ関駅C4出口下車
    地図
  • 言語: 
    英語・日本語(同時通訳付)
  • お問合せ: 
    世界銀行東京事務所 大森
    komori@worldbankgroup.org
    TEL: 03-3597-6650