世界銀行調達政策見直しコンサルテーション会合
世界銀行は2014年11月7日、調達政策見直しに関するコンサルテーション会合を東京にて開催いたしました。現在、世界銀行では調達政策・手続きの総合的見直しを進めておりますが、本会合はその一環として開催いたしました。本会合は、新政策の策定に向けた重要な機会のひとつです。
見直しは世界銀行の近代化アジェンダの一環として実施されており、見直しを通じて、変化する世界的な業務環境、借入国の多様かつ変化するニーズ、世界銀行が開発のために提供する様々な業務・支援方法などに対応いたします。
2014年7月、世界銀行理事会は、政策案および調達手続き案を含む「世界銀行プロジェクト支援における新たな調達枠組み案」(Proposed New Framework for Procurement in World Bank Investment Project Finance) を承認いたしました。世界銀行では現在、これらの提案に対して、様々なステークホルダーの皆様からご意見を承るためのコンサルテーションを、世界各地で開催しております。皆様からのご意見は、2015年前半に理事会に提出される枠組み改定案に反映され、新政策は2015年中旬に運用開始の予定です。皆様からのご意見やご提案は、世界銀行プロジェクト支援における新しい調達枠組みおよび手続きの策定にとって、きわめて有用です。
皆様がお持ちのご意見やご提案に加え、世界銀行では、一連のコンサルテーション会合において以下の質問について皆様のご意見を伺っております。
- 借入国の調達におけるキャパシティ向上と制度強化を世界銀行はどのように支援すべきか?
- 借入国が落札者を選定するにあたり、支払いに対して最も高い価値(VfM)の基準を広く適用するのを、世界銀行はどのように運用すべきか?
- 世界銀行は、最高の結果を生み出すために調達分野の人的資源をどのように活用すべきか?
- 世界銀行が支援するプロジェクトにおいて、代替的な調法をどのようにして、どのような時に使用し、どのように評価すべきか?
- 世界銀行が支援するプロジェクトにおいて、持続可能な調達はどのように扱われるべきか?
- 世界銀行が支援するプロジェクトでの調達において、不正・汚職にどのように対処すべきか?
- 世界銀行がパフォーマンス向上のためにどのような持続可能な調達マトリックスを採用すべきか?
- 異議申し立てのモニタリングのために、世界銀行はどのような役割を果たすべきか?
- 世界銀行は、契約管理およびサプライヤのパフォーマンス向上のために、どのようにな役割を果たすべきか?
参考資料
コンサルテーション概要(英語) (PDF)
論点文書仮訳(日本語) (PDF)
プレゼンテーション(英語) (PDF)
スピーカー
ジョアン・ベイガ・マルタ 世界銀行 業務政策・国別サービス総局(OPCS)調達担当マネージャー
世界銀行の調達政策改革チームを率い、新調達政策枠組みの構築を主導。調達担当局長(チーフ・プロキュアメント・オフィサー)不在時には、業務調達レビュー委員会委員長を代行する。西オーストラリア州政府、米州開発銀行(IDB)電子政府調達(e-GP)プログラムコーディネイターを経て、2006年世界銀行入行。ラテンアメリカ・カリブ海地域担当上級調達専門官、東アフリカ地域担当調達マネージャーを歴任後、2013年10月より現職。オーストラリアのカーティン工科大学でマーケティング学・RR学の学士号、調達学の修士号を取得。
<お詫び> 当初来日予定だったクリストファー・ブラウン世界銀行調達担当局長(Chief Procurement Officer)が怪我治療・入院のため来日できなくなり、代わりにジョアン・ベイガ・マルタ世界銀行業務政策・国別サービス総局(OPCS)調達担当マネージャーが来日することになりました。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。