BRIEF

採用に関するFAQ

2014年8月28日



  1. 世銀のスタッフに求められるものは何ですか?
  2. 理系でも、将来、国際開発の分野で働くことができるのでしょうか?
  3. 世界銀行に就職するためには、海外の大学院に留学する必要がありますか?
  4. 世界銀行で働くためには、博士号を取得すべきですか?
  5. 世界銀行に応募するには第二外国語の習得が必要ですか?
  6. 勉強以外に高校、大学では、何をするべきですか。部活やサークル活動への参加は役に立ちますか?
  7. 世界銀行でインターンとして働く機会はありますか?
  8. 世界銀行の仕事に応募するには、どうすればいいですか?


Q1. 世銀のスタッフに求められるものは何ですか?

T shaped Integrator Profile

世銀スタッフに求められる人材像(専門性・資質)を表す際に、よく上図のようなT型のモデルが使われます(資料提供:世界銀行グループ)。まず、問われるのが、T字の縦軸に当たる「特定の分野に関する専門性」 (Technical Depth) です。博士号を持つスタッフが大勢いることからわかるとおり、世銀では専門性の深さが大変重視されています。

この縦軸と並んで重視されるのが、2本の横軸、1) Technical Breadth と、2) Client Engagement and Team Skills です。1) の軸が示すのは、世銀スタッフには、特定の狭い領域に精通していることに加え、開発という行為を俯瞰的に見通す広い視座を持つ必要があり、かつ、その視座を支える、多分野に亘る知識を幅広く備えている人材を求めていることを示しています。また、2) の横軸は、互いの文化・価値観の違いを尊重しつつ、相手と信頼関係を構築しつつ、共通の目標に向かって関係者を纏めていく能力が求められていることを示しています。これは、世銀スタッフの主な仕事相手が途上国政府機関関係者であること、また、世界各地から集まる多国籍のメンバーでチームを構成して仕事を行うためです。

こうした専門性や能力は一朝一夕に備わるものでは決してありません。また、世銀に入る若いスタッフも、必ずしもこうした完成されたT型人材として入ってくるわけではありません。むしろ、世銀に入ってからも、自身の縦軸・横軸を常に伸ばす努力が求められるのです。

より詳しい説明は、キャリアガイドのページをご覧ください。


Q2. 理系でも、将来、国際開発の分野で働くことができるのでしょうか?

できます。世銀スタッフの中には、電気工学、土木工学、環境工学といった分野のエンジニアや、都市計画学、農学、生物学、林学など、理系の専門家が大勢活躍しています。また、経済学は多分に理系のセンスが求められる学問です。ですので、国際開発の分野で働くことを希望する理系の高校生の場合、純粋な理系分野のほかに、経済学部も選択肢に入れるのもよいと思います。


Q3. 世界銀行に就職するためには、海外の大学院に留学する必要がありますか?

まず、前提として、世界銀行のスタッフになるためには、最低でも修士号と数年間の職歴が必要です。世銀で働く殆どの日本人スタッフは英米の大学院への留学経験を有していますが、中には留学をせず日本で大学院教育を受け、世銀で活躍されている方も少数ながらいらっしゃいます。

しかしながら、もし国内の大学院か留学かを選択できるのであれば、英米の大学院に留学することが望ましいと考えます。これは、世銀スタッフには高い英語能力、特に高度な文章作成能力が求められるためです。高度な英語能力は、やはり海外の大学院で勉強し、また卒業後も海外に働きながら、あるいは外資系企業などにおいて日常的に業務絵で英語を使用する環境に身を置くことを通じて向上させていく必要があると考えます。金銭的にも簡単な選択ではありませんが、是非大学院留学にチャレンジしていただきたいと思います。


Q4. 世界銀行で働くためには、博士号を取得すべきですか?

世銀スタッフの中には、博士号を持った人は大勢います。また、エコノミストなど、博士号を持っていることが強く期待されるような職種もありますが、世銀グループ内でも仕事の内容によって求められる専門性・経験が異なるため、全ての職種・分野で必ずしも博士号が求められるわけではありません。

また、世界銀行グループの国際金融公社( International Financial Corporation; IFC ) では、博士号取得者より、経営学修士号( MBA )と金融機関等での実務経験を重視しています。IFC は途上国の民間セクターの活動を支援することにより、途上国の経済開発を促進することを目的としています。また、民間企業の途上国におけるプロジェクトに対する融資を行うことが IFC の業務の中心であるため、 IFC 職員の多くが、金融やコンサルティング業界で実務経験を積んでいる人が多いのが特徴です。途上国の民間セクター開発に関心がある方でしたら、学部を卒業後、こうした業界で経験を積み、 MBA を取得してから IFC に転職するというキャリアパスもあり得るでしょう。

一方、経済学を専攻されている方で将来の世銀での仕事にご関心のある方は、博士号取得を目指すことをお勧めします。世銀でのエコノミストとしての実務に必ずしも博士号レベルの専門が必要ではないという意見も一部にはありますが、実際には世銀のエコノミストの多くが博士号を有しており、事実上、経済学の博士号が世銀でエコノミストとして働く上での資格要件のように認識されているためです。ただし、経済学の博士号を取得したとしても、世銀への就職が必ず約束されるわけではありません。専門領域が業務内容と合致しているか、研究実績を含めて途上国での活動経験はどれほどあるかという点、さらにはタイミングなど、当然ながら採用には学位以外の要素も大きく影響します。

以上のように、分野や職種で異なりますが、一般的には博士号の取得は世銀グループへの就職に有利に働くといえるでしょう。しかしながら、博士号を取得するために要する年月と費用については十分に検討する必要があります。修士課程を含めると、少なくとも6年間程度はかかります。英米での大学院で博士号に挑戦するためには、生活費を含む奨学金が毎年確実に得られるという見通しを立てる必要があります。さらに、20代から30代前半という比較的若い時期であっても、機会費用(仮に大学院の在学期間中に働いた場合に得られるはずの賃金等)も少なくありません。こうした側面も十分考慮したうえで、博士号取得の是非をご検討下さい。


Q5. 世界銀行に応募するには第二外国語の習得が必要ですか?

第二外国語ができれば、選考にあたって多少有利に働くでしょう。特に、ラテンアメリカ地域、およびフランス語圏アフリカ諸国で働くためには、それぞれ高度なスペイン語、フランス語能力が必要とされます。また、中東・北アフリカ地域ではアラビア語が、東欧・中央アジア地域ではロシア語を話すことができると有利です。これらの言語については、スタッフ向けの語学クラスが世銀内部に設けられているほどです。一方、大学の第二外国語では一般的なドイツ語やイタリア語などは、公用語としている途上国がないため、世銀では役立つ機会は殆どないでしょう。

ただ、語学力よりも、専門性、職務経験、(言語以外の)コミュニケーション能力などのほうが、第二外国語よりもよほど重要視されます。また、これは世銀日本人職員の経験談でもあるのですが、日本語のみが母国語である日本人の場合、国際機関での業務の遂行に求められるレベルの英語力を身につけるだけでも相当の努力が必要です。ですので、複数の言語の習得に時間と労力を費やすよりも、まずは十分な英語力を身につけることに集中するべきだと考えます。


Q6. 勉強以外に高校、大学では、何をするべきですか。部活やサークル活動への参加は役に立ちますか?

世銀での仕事は、国籍や専門性の異なるスタッフがチームを形成し、一丸となってプロジェクトなどの運営にあたるというスタイルが一般的ですので、協調性やリーダーシップ、コミュニケーション能力といった素養が大変重要です。その点、スポーツであれ、文化的活動であれ、部活やサークル活動は、仲間と信頼関係を築きながら、共通の目的に向かって努力するという経験を多く積むことによって、こうした素養を身に付けることができるとても貴重な機会だと思います。勉強はもちろん重要ですが、学生のうちは様々な活動にチャレンジしてください。


Q7. 世界銀行でインターンとして働く機会はありますか?

インターンシップ・プログラム(夏季: 6 月〜 9 月、冬季: 12 月〜 3 月)は、日本を含む世銀加盟国の国籍を持つ大学院生であれば誰でも応募することができます(注:大学学部卒の資格を有していることが必要)。インターンシップ・プログラムのゴールは、優秀な学生に専門的なスキルを磨いてもらうとともに、国際的な環境で働く経験を積んでもらうことにあります。

インターンシップ・プログラム応募に関する資格要件としては、学部卒の資格を有し、既に大学院過程に在籍していること(修士課程か博士課程在籍中で、インターン終了後、大学院に戻る予定の学生)が必要です。一般的に、修士課程の1年次を終了しているか、博士課程にいる学生がインターン・プログラム合格者の多くを占めています。

一般的に、世銀のインターン・プログラムは、主に次の分野を専攻する学生を求めています:経済学、行政学、金融、人間開発(公衆衛生、教育、栄養学、人口)、社会科学(文化人類学、社会学)、農業、環境、民間セクター開発、その他開発に関連する分野。英語を流暢に話せるレベルであることが必要です。関連する職務経験、途上国経験、コンピュータースキル、およびフランス語、ロシア語、アラビア語、スペイン語、中国語などの外国語に関する知識があると有利です。

インターンは有給で、必要に応じ旅費も支給されます。ただし、住居費については自己負担となります。殆どのインターンの配属先はワシントン DC になりますが、途上国カントリー・オフィスのポジションもあります。インターンの最短期間は4週間です。

より詳しい説明は、インターンシップのサイト(英語)をご覧ください。


Q8. 世界銀行の仕事に応募するには、どうすればいいですか?

採用についてのページにおいて、さまざまなキャリア・プログラムの概要を紹介していますのでご覧ください。また日本国籍の方を対象とした各ポジションの募集につきましては、本ウェブサイトやソーシャルメディア(Facebook / Twitter)を通じて随時告知を行っています。その他、本部の採用サイト(英語)では、現在の空席ポストについて業務内容と選考基準とともに掲載されており、英文履歴書をオンラインで提出することができます。