世界銀行は、このたび、過去数十年実施されてきた現行セーフガード政策を基に、より効率的かつ効果的に適用・実施できる統合フレームワークを形成するためのパブリックコンサルテーションを開催いたします。今回のコンサルテーションは、2013年1月に東京で開催された「環境・社会セーフガード政策見直しおよび改訂」の第2フェーズとなり、2014年7月30日、世界銀行理事会の開発効果委員会が、コンサルテーションの開始を承認した第一ドラフトへのご意見を伺うため、各国で行われている会合の一環となります(関連プレスリリース)。
第一ドラフトは、40か国以上、約2000人との5か月にわたる協議と、他の国際開発金融機関の環境・社会基準のレビューを経て策定されました。
ドラフトには、環境・社会の持続可能性に関するビジョン表明、世界銀行の責任の及ぶ範囲を述べた政策、そしてパートナー国に義務付けられた環境・社会基準10項目が書かれています。
この10項目には、環境・社会面のリスクと影響の評価と管理、労働・業務条件、効率的な資源利用と公害管理(気候変動や他の関連問題に対する配慮を含む)、コミュニティの健全性と安全性、住民の経済的喪失または物理的移転(非自発的移転)、生物多様性保全と自然資源の持続可能な管理(森林、生息地、食糧の安全性・責任ある収穫・国際基準といった生命活動による生産)、先住民族、有形文化資源、仲介金融機関とステークホルダーとの関わりが含まれています。
世界銀行は、2014年8月から12月にかけて、ウェブサイトとコンサルテーションを通じて、ステークホルダーの皆様からドラフトに対するフィードバックをお伺いしています。その後、ドラフトは、世銀理事会の開発効果委員会により再度検討される予定です。
このたび、東京で開催いたしますコンサルテーションは、新政策の策定に向けた重要な機会となりますところ、ぜひご参加いただきますようお願いいたします。
※なお、ご参加登録いただきました際のご所属、お名前、いただいたご意見をコンサルテーションのウェブサイトに掲載させていただく場合がございます。掲載をご希望されない方は、お手数ですが、お申込みフォームの「ご質問・ご要望欄」にご記入いただければ幸いです。
当日の資料
参考資料
- 政策見直しと改訂の第2フェーズに関するステークホルダーとのコンサルテーション計画(PDF): 日本語(仮訳) |英語
- 環境・社会セーフガード政策第一ドラフト(PDF): 日本語概要|英語全文
- コンサルテーションウェブサイト(英語)
スピーカー
マーク・キング 世界銀行環境・社会基準主任担当官