JSDFについて
日本社会開発基金(JSDF)は、日本政府と世界銀行のパートナーシップにより、1990年代後半の東アジア金融危機がもたらした社会的・経済的影響を緩和する目的で設立されました。設立後ほどなくして、支援対象を途上国の最も脆弱な人々へと広げ、革新的な草の根の活動に対してグラントという形で直接資金を提供しています。2000年以降、JSDFは90カ国以上で800件近いプロジェクトに資金を提供し、数千万人の人々の生活向上に貢献しています。
JSDFプログラムの目的は、社会の中で最も貧しく脆弱な人々の開発ニーズに直接対応することです。グラントは、所得水準に基づく適格基準を満たす被援助国に提供されます。世界銀行が資金を提供するプロジェクトの大半が中央政府によって実施されるのに対し、JSDFグラントは非政府組織や市民社会組織、地方政府によってコミュニティレベルで実施されます。こうした特徴を備えたJSDFは、ほかに類を見ない魅力的で即応性に優れたプログラムであり、開発プロセスにおいて非政府組織をはじめとする現地のステークホルダーとの連携を強化するためのプラットフォームを提供します。その結果、世界銀行による公共セクターとの活動とそれまで結びついていなかった分野においても、有意義な進展が実現しました。
JSDFのグラントによる世界各地での取組み*
*地域別・ピラー別