Image

世界経済見通し

概要

世界経済予測

ロシアのウクライナ侵攻により、世界経済活動の後退は加速し、今や2022年の成長率は2.9%に低下すると予想される。この戦争は一次産品価格の高騰、供給網混乱の悪化、食料不安と貧困の増大、インフレの悪化、さらなる金融引き締め、金融市場の脆弱性の増大、そして政策不確実性の深化を招いた。成長見通しは様々な下振れリスクを抱える。地政学的緊張の激化、スタグフレーションの逆風の強まり、金融不安の拡大、供給網混乱の継続、そして食料安全保障の悪化などだ。これらのリスクは、世界規模及び各国レベルでの強力なマクロ経済政策及び構造改革による対応の重要性を強調するものだ。

  2019 2020 2021e 2022f 2023f 2024f
世界 2.6 -3.3 5.7 2.9 3.0 3.0
先進国 1.7 -4.6 5.1 2.6 2.2 1.9
新興国・途上国 3.8 -1.6 6.6 3.4 4.2 4.4
   東アジア・大洋州地域 5.8 1.2 7.2 4.4 5.2 5.1
   ヨーロッパ・中央アジア地域 2.7 -1.9 6.5 -2.9 1.5 3.3
   ラテンアメリカ・カリブ海地域 0.8 -6.4 6.7 2.5 1.9 2.4
   中東・北アフリカ地域 0.9 -3.7 3.4 5.3 3.6 3.2
   南アジア地域 4.1 -4.5 7.6 6.8 5.8 6.5
   サブサハラ・アフリカ地域 2.6 -2.0 4.2 3.7 3.8 4.0
すべてのデータはExcelファイルとしてダウンロードできます。            

地域別予測

ロシアのウクライナ侵攻による新興・途上諸国への影響は地域によって異なっており、その影響は、世界の貿易と経済活動、一次産品価格、インフレ及び金利を通じて及ぼされる。戦争の悪影響はヨーロッパ・中央アジア地域で最も厳しく、今年は経済活動の急激な縮小が見込まれる。また、他のほぼすべての地域で成長の鈍化が予想される。中東・北アフリカ地域がその例外で、産油国におけるエネルギー価格高騰の恩恵が、同地域の他国の受けるマイナスの影響を補っ て余りあるためだ。 すべての地域においてリスクは下振れ方向で、地政学的緊張の激化、インフレの高進、食糧不足、金融不安、借入コストの上昇、新型コロナの感染爆発、そして自然災害による混乱などがそれだ。 

東アジア・太平洋地域: 2022年の成長率は4.4%に低下するが、2023年には5.2%へ上昇。詳細は地域別概要 を参照。

ヨーロッパ・中央アジア地域:  2022年成長率はマイナス2.9%となるが、2023年には1.5%成長へ。詳細は地域別概要(英語)を参照。

ラテンアメリカ・カリブ海地域: 2022年の成長率は2.5%に減速、さらに2023年も1.9%に。詳細は地域別概要(英語)を参照。

中東・北アフリカ地域: 2022年の成長率は5.3%に加速するが、2023年は3.6%に減速。詳細は地域別概要(英語)を参照。

南アジア: 2022年の成長率は6.8%に減速し、2023年にはさらに5.8%へ低下。詳細は地域別概要(英語)を参照。

サブサハラアフリカ地域: 2022年の成長率は3.7%へやや減速し、2023年には3.8%へ。詳細は地域別概要(英語)を参照。

プレスリリース

発行日 プレスリリース 東アジア・大洋州地域
 2022年6月7日 経済成長急減速の中高まるスタグフレーションリスク; ウクライナの戦争はインフレ高進と金融環境のタイト化を招来 (PDF)
 2022年1月11日 世界経済、2023年まで成長減速 高まる途上国の「ハードランディング」リスク (PDF)
 2021年6月8日 世界経済の回復は力強いが不均衡-多くの途上国に感染症危機の長期的影響 ..
 2021年1月5日 世界経済の成長率、2021年は4%に:回復の持続にはワクチン展開と投資が鍵 ..
 2020年6月8日 新型コロナウイルス感染症により、世界経済は第二次世界大戦以来最悪の景気後退に直面 ..
 2020年1月8日 債務残高拡大、生産性の伸びが停滞する中、2020年の世界経済成長率は2.5%までわずかに上昇 ..
 2019年6月4日 2019年の世界経済成長率は2.6%へ減速、大きなリスクが存在 ..
 2019年1月8日 翳りゆく成長見通し:貿易と投資の低迷に伴い、2019年の世界経済成長率は2.9%に減速の見通し ..
 2018年6月5日 2018年、世界経済は3.1%で成長するも、その後は減速の見通し ..
 2018年1月9日 2018年、世界経済の成長率は小幅ながら3.1%まで上昇するも、今後の潜在成長力には懸念も ..
 2017年6月4日 世界経済の成長率は明るい見通しに支えられ2.7%と堅調 ..
 2017年1月10日 投資低迷ながら、世界経済の成長率は2.7%に上昇 ..
 2016年6月7日 世界銀行、2016年世界経済の成長率見通しを2.4%に下方修正 ..
 2016年1月6日 2016年、新興市場の回復不調が世界的成長の大きな足かせに ..
 2015年6月10日 2015年、借入コストの増大、原油などの一次産品の価格下落が 途上国の移行を困難に ..
 2015年1月13日 2015年の世界経済は改善の見込み しかし様々な要因が下振れリスクに ― 世界銀行 ..
 2014年6月10日 世界銀行、世界経済見通しを下方修正、途上国は国内改革に一層の努力を ..
 2014年1月14日 グローバル経済は転換期に-世界銀行 ..
Back to Top