Image

世界経済見通し

世界経済の急減速は2年目に突入

世界経済予測

世界経済の成長率は 2023 年に 1.7% への減速が予測される。これは、世界不況に陥った2009年と2020年に次ぎ、この 30 年間で 3 番目に低い。減速の一因は、高インフレを抑制するための政策の引き締めだ。インフレ率の上昇や政策引き締め、金融ストレスなどの経済ショックは、世界不況を引き起こす可能性がある。世界不況と債務苦境のリスク軽減のために、早急な行動が必要だ。また、政策立案者は、あらゆる支援が脆弱なグループに向けられ、インフレ期待がしっかりと抑えられ、そして金融システムの強靭性が維持されていることを確実にする必要がある。

   実質GDP成長率 (%)   改定*
  2020 2021 2022e 2023f 2024f   2022e 2023f 2024f
世界 -3.2 5.9 2.9 1.7 2.7   0.0 -1.3 -0.3
先進国 -4.3 5.3 2.5 0.5 1.6   -0.1 -1.7 -0.3
新興国・途上国 -1.5 6.7 3.4 3.4 4.1   0.0 -0.8 -0.3
   東アジア・大洋州地域 1.2 7.2 3.2 4.3 4.9   -1.2 -0.9 -0.2
   ヨーロッパ・中央アジア地域 -1.7 6.7 0.2 0.1 2.8   3.2 -1.4 -0.5
   ラテンアメリカ・カリブ海地域 -6.2 6.8 3.6 1.3 2.4   1.1 -0.6 0.0
   中東・北アフリカ地域 -3.6 3.7 5.7 3.5 2.7   0.4 -0.1 -0.5
   南アジア地域 -4.5 7.9 6.1 5.5 5.8   -0.7 -0.3 -0.7
   サブサハラ・アフリカ地域 -2.0 4.3 3.4 3.6 3.9   -0.3 -0.2 -0.1
* 2022年6月予測からの%㌽変化
すべてのデータはExcelファイルとしてダウンロードできます。

地域別予測

高インフレが蔓延し、世界経済が急速に減速する中、新興国及び途上国は様々な逆風に直面している。今後 2 年間の成長予測は、6 月以降、すべての地域で悪化している。金融政策引き締めと制約的な金融環境が、特にラテンアメリカ・カリブ海、南アジア、サブサハラ・アフリカといった地域で経済成長の重しとなっている。先進国の景気減速は、貿易を通じた波及効果により、東アジア・大洋州、ヨーロッパ・中央アジアの各地域に影響を与えると予測される。エネルギー価格の上昇が長引けば、全てのエネルギー輸入国の成長見通しが鈍くなるだろう。すべての地域において、成長見通しは下振れリスクを抱えている。例として、潜在的な金融ストレス、さらなる一次産品市場におけるショック、悪化する紛争、そして自然災害が挙げられる。

東アジア・太平洋地域: 2023年の成長率は4.3%に減速するが、2024年には4.9%に上昇の見込み。詳細は地域別概要 を参照。

ヨーロッパ・中央アジア地域:  2023年の成長率は0.1%に縮小、2024年には2.8%に回復の見込み。詳細は地域別概要(英語)を参照。

ラテンアメリカ・カリブ海地域: 2023年は1.3%成長に減速、2024年には2.4%に回復の見込み。詳細は地域別概要(英語)を参照。

中東・北アフリカ地域: 2023年は3.5%成長に減速、2024年もさらに2.7%へと低下の見込み。詳細は地域別概要(英語) を参照。

南アジア: 2023年の成長率は5.5%に低下、2024年は5.8%へやや回復する見込み。詳細は地域別概要(英語) を参照。

サブサハラアフリカ地域: 2023年の成長率は3.6%に減速、2024年は3.9%にやや回復する見通し。詳細は地域別概要(英語)を参照。

プレスリリース

発行日 プレスリリース 東アジア・大洋州地域
2023年1月10日 急激かつ継続する成長減速が開発途上国に大打撃; 2023年の世界経済成長率は1.7%に減速 6カ月前予測は3.0% (PDF)
 2022年6月7日 経済成長急減速の中高まるスタグフレーションリスク; ウクライナの戦争はインフレ高進と金融環境のタイト化を招来 (PDF)
 2022年1月11日 世界経済、2023年まで成長減速 高まる途上国の「ハードランディング」リスク (PDF)
 2021年6月8日 世界経済の回復は力強いが不均衡-多くの途上国に感染症危機の長期的影響 ..
 2021年1月5日 世界経済の成長率、2021年は4%に:回復の持続にはワクチン展開と投資が鍵 ..
 2020年6月8日 新型コロナウイルス感染症により、世界経済は第二次世界大戦以来最悪の景気後退に直面 ..
 2020年1月8日 債務残高拡大、生産性の伸びが停滞する中、2020年の世界経済成長率は2.5%までわずかに上昇 ..
 2019年6月4日 2019年の世界経済成長率は2.6%へ減速、大きなリスクが存在 ..
 2019年1月8日 翳りゆく成長見通し:貿易と投資の低迷に伴い、2019年の世界経済成長率は2.9%に減速の見通し ..
 2018年6月5日 2018年、世界経済は3.1%で成長するも、その後は減速の見通し ..
 2018年1月9日 2018年、世界経済の成長率は小幅ながら3.1%まで上昇するも、今後の潜在成長力には懸念も ..
 2017年6月4日 世界経済の成長率は明るい見通しに支えられ2.7%と堅調 ..
 2017年1月10日 投資低迷ながら、世界経済の成長率は2.7%に上昇 ..
 2016年6月7日 世界銀行、2016年世界経済の成長率見通しを2.4%に下方修正 ..
 2016年1月6日 2016年、新興市場の回復不調が世界的成長の大きな足かせに ..
 2015年6月10日 2015年、借入コストの増大、原油などの一次産品の価格下落が 途上国の移行を困難に ..
 2015年1月13日 2015年の世界経済は改善の見込み しかし様々な要因が下振れリスクに ― 世界銀行 ..
 2014年6月10日 世界銀行、世界経済見通しを下方修正、途上国は国内改革に一層の努力を ..
 2014年1月14日 グローバル経済は転換期に-世界銀行 ..
Back to Top