新興国及び途上国の各地域は、昨年の貿易関連の逆風に対して予想以上に強靭であり、輸出の一時的な前倒しや世界的な金融環境の緩和の恩恵を受けた。にも関わらず、2026年と2027年の成長予測は地域によって異なっている。2026年には、東アジア・太平洋、南アジア、ヨーロッパ・中央アジア、そしてラテンアメリカ・カリブ海の各地域で、成長が鈍化、または概ね横ばいと見込まれる。その内、南アジア地域は引き続き最も強い成長を示し、またヨーロッパ・中央アジア地域とラテンアメリカ・カリブ海地域の成長率は最も低くなる見通しである。その一方、中東・北アフリカ・アフガニスタン・パキスタン及びサブサハラ・アフリカの両地域では、より堅調な成長が見込まれる。2027年に貿易の回復が進むにつれ、経済活動はほとんどの地域で強まると予想される。成長見通しの下振れリスクには、貿易摩擦や政策不確実性の再燃、世界的な金融環境の引き締め、財政の脆弱性の高まり、地政学的緊張と紛争の激化、そして気候や公衆衛生に関連するショックが含まれる。
東アジア・太平洋地域:経済成長率は2026年に4.4%、2027年は4.3%に減速。詳細は地域別概要 を参照。
ヨーロッパ・中央アジア地域:経済成長率は2026年に2.4%と横ばいで、2027年は2.7%に上昇。詳細は地域別概要(英語) を参照。
ラテンアメリカ・カリブ海地域:経済成長率は2026年に2.3%に小幅上昇し、2027年は2.6%に上昇。詳細は地域別概要(英語)を参照。
中東、北アフリカ、アフガニスタン、パキスタン:経済成長率は2026年に3.6%に上昇し、その後さらに加速して2027年は3.9%に上昇。詳細は地域別概要(英語) を参照。
南アジア地域:経済成長率は2026年に6.2%に低下し、2027年は6.5%に回復。詳細は地域別概要(英語) を参照。
サブサハラ・アフリカ: 経済成長率は2026年に4.3%に上昇し、2027年にはさらに4.5%に上昇。詳細は地域別概要(英語) を参照。