世界銀行が融資する投資プロジェクト(IPF)における調達は、世界銀行の借入者が、遵守すべき規制と原則を定義する調達フレームワークに基づき実行されます。
我々は、教育、エネルギーと天然資源、保健、運輸など、様々な経済セクターへの大規模な公共投資を支援しています。 世界銀行の借入者による調達契約は、平均で年間約3万8,000件、総額170億ドルに上ります。
調達フレームワーク
世界銀行の調達フレームワークは、持続可能な開発の推進に当たり、借入者が、公正にValue for Money(VfM)を達成できるように支援することを目的としています。
同フレームワークは、各国の状況に適応しつつ、選択の自由、品質、価値を重視するカスタマイズされた調達アプローチを促進するものです。また、各国がプロジェクトの全期間にわたり質の高い成果と持続可能性を確保する最大のVfMを定義できるよう支援するなど、柔軟性を促進しています。我々は、サプライ市場が自国のニーズをいかに満たすことができるかに注目することで、各国がリスクを軽減し、プロジェクトの開発目標に貢献し、可能であればより一層の環境・社会・経済的利益をもたらす調達戦略を策定できるよう支援しています。
フレームワークには、以下の4つの基準文書があります。
方針:投資プロジェクト融資(IPF)における調達およびその他業務用の調達に関する事項
指令:IPFにおける調達およびその他業務用の調達に関する事項
手順:IPFにおける調達およびその他業務用の調達に関する事項
- 投資プロジェクト融資(IPF)調達規則 2025年2月版
調達原則
調達フレームワークは、VfM、経済性、公正性、Fit for Purpose[1] 、効率性、透明性、公平性という調達の7つの基本原則を指針としています。「調達規則」は、調達の基本原則徹底に向け、借入者がプロジェクトのために適切な調達アプローチを柔軟に設計できるよう、様々な調達アプローチの選択肢を提供しています。
[1] 訳注:当該調達案件における個々の状況、ビジネス環境、プロジェクト実施環境を考慮しつつプロ ジェクト開発目標を達成するため、それぞれに最もふさわしくなるよう調整すること。
インパクトをもたらすパートナーシップ
世界銀行は、システムとしてインパクトを拡大するためのより広範な世界的取組みの一環として、コロナ危機などの世界的開発課題への対応を含め、国際開発金融機関(MDBs)と緊密に連携し、それぞれの調達政策やアプローチとの調和を図っています。協調性の高いアプローチをとることで、借入者とサプライヤーの両方にとっての一貫性が確保され、インパクトの拡大が可能になります。
協調融資による開発プロジェクトの場合、世界銀行は複数のMDBsと相互依存協定を締結し、調達の手続き・監督を任命された主導的資金提供機関に全面的に委託しています。
- アジア開発銀行と世界銀行グループが連携、開発インパクト拡大に向け完全相互信頼枠組みを構築 (日本語はこちら)
- MDBsがウクライナで調達システムを調和化(英語)
- 調達枠組み協定の署名に関する国際農業開発基金(IFAD)と世界銀行の共同声明(英語)
- 米州開発銀行(IDB)と世界銀行、調達における相互依存のための初の枠組み協定を締結 (英語)
持続可能な調達
持続可能な公共調達(SPP)は、組織が機材、サービス、工事、公益事業に関するニーズを満たすにあたり、環境へのダメージを最小限に抑えつつ、ライフサイクル全体を通じ自らだけでなく社会や経済にも利益をもたらしつつVfMを実現するのに役立ちます。