東京に設立された UHCナレッジハブ は、低所得国および下位中所得国の保健省・財務省の政策担当者を対象に、能力強化と知見共有を通じて支援するために設計された新たなプラットフォームです。UHCナレッジハブは、日本政府の支援のもと、世界銀行グループと世界保健機関(WHO)が共同で実施しています。各国がユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現に向けた取り組みを加速させるとともに、人間開発、経済成長、雇用創出、強靭性の強化 の鍵として、保健システムへの投資を促進することを目的としています。UHCナレッジハブは、各国の保健省・財務省を支援し、国内外の保健財政における公平性、整合性、効果の向上を目指します。UHCナレッジハブの主な活動トレーニング、能力強化、ピアラーニング ハブは、実務者に焦点を当てた実務に活用できる能力を習得する学習機会を提供し、各国間の相互学習を促進します。また、学術機関や政策機関と協力し、実践的な知識交換のコミュニティ形成を進めています。これらの取組みは、公的財政管理、保健財政、UHC実現に向けた改革実施の能力を強化することを目的としています。2025年秋から参加者との協働によるプログラムの設計が開始され、10月には対面ワークショップが開催されました。今後はリモートを交えつつ、2026年には対面での集中的なプログラムが予定されています。アドボカシーとパートナー連携 UHCの進展を加速させるため、ハブは各種会合やイベントを通じて、政府やパートナー間の協働を支援し、課題解決型の保健財政改革を推進します。その一環として、2025年12月6日に東京で開催される第1回UHCハイレベル・フォーラムを支援します。また、UHCナレッジハブは、世界銀行グループ・アカデミーやWHOによる公的財政管理・保健財政分野の能力構築プログラムにも貢献しています。