2025年10月16日、世界銀行グループ、日本政府、世界保健機関は、ヘルスワークス・リーダー連合を正式に設立した。この連携は、各国の保健・財務大臣、慈善団体、ビジネスリーダー、グローバルな保健機関のリーダー、市民社会の代表が世界規模で協力するもので、経済成長、雇用創出、強靱性強化の戦略として保健システムへの投資促進を図る。
ヘルスワークス・リーダー連合は、世界銀行グループとパートナーが主導するこれまでよりも広範なグローバル・イニシアティブであるヘルスワークスの中核を成し、2030年までに15億人に質の高い手頃な価格の保健サービスを提供できることを目的とする。
本連合は、国内外の投資を動員し、改革を促進し、拡大可能な政府主導の優先事項の下でパートナーが取組みを調整することを目指している。本連合は資金提供のためのメカニズムではなく、世界各国の保健改革において、野心的かつインパクトの大きな行動を世界的に推進する協調的取組みである。世界銀行グループ年次総会で開催された第1回会合では、当初のグループである21カ国が、大胆な改革、投資の優先事項、説明責任の共有を掲げ、質の高い手頃な価格の医療へのアクセス拡大に資源の活用を可能にする政府主導の協定として、国別保健コンパクトを策定することが発表された。
改革の優先事項は、インドネシアにおける無料健康診断や健康保険の拡充から、民間部門との連携を通じて6万人の雇用創出を目指すメキシコの製薬戦略策定まで多岐にわたる。
各地域の様々な所得水準の国々による最初のコンパクトは、2025年12月に東京で開催されるUHCハイレベルフォーラムにおいて正式に発表される予定である。
日本政府はまた、開発途上国の政策立案者を能力構築と知識共有を通じて支援するために東京に設立されたプラットフォーム「UHCナレッジハブ」の初回プログラムに参加する最初の8カ国グループを発表した。