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プレスリリース 2020年4月27日

パンデミック緊急ファシリティ(PEF)、新型コロナウイルス感染症対策への支援のために1億9,500万ドルを60カ国以上の低所得国に配分

ワシントン、2020年4月27日 —パンデミック緊急ファシリティ(PEF)運営委員会は本日、新型コロナウイルス感染者が報告されている所得水準の特に低い途上国64カ国に対し、1億9,584万ドルを配分することを発表した。資金の配分にあたっては、最脆弱層を抱える地域、特に脆弱・紛争影響国の最脆弱層を抱える地域に特別な注意が払われる。

この資金は、新型コロナウイルス感染症に取り組む国々に追加的な支援を提供するものであり、救命に欠かせない医療機器や個人用防護具(PPE)、治療法や医薬品、最前線で危機対応にあたっている医療従事者への支援などに活用される。

今回配分される1億9,584万ドルは、独立系の災害損失算定機関AIRワールドワイドから報告された通り、新型コロナウイルス感染症に対してPEFの保険枠が発動されたことで支払われる金額に相当する。すべての発動条件が満たされた時点で、世界銀行グループの国際開発協会(IDA)に加盟する最貧国の新型コロナウイルス感染者数は4,653人、世界全体の感染者数に占める割合は0.62%だった。PEFの資金は、感染者が報告されているIDA加盟国において、感染症の流行初期に緊急保健対応を実行するための資金を強化するものとなる(2020年4月24日現在の感染者数は3万5,195人、世界全体で報告されている感染者数に占める割合は1.34%)。 

「この資金は、新型コロナウイルス感染症と戦うために世界銀行グループが約束している最大1,600億ドルの支援に加えて提供されるものである。」と、世界銀行のアネット・ディクソン人間開発担当副総裁は述べる。「PEFの資金は、命を救い、感染の検知、予防、対応を支援するために貧困国で実施されている重要な緊急支援プロジェクトを補完するものとなる。」

具体的な配分額は人口規模と報告されている感染者数をもとに決定され、1カ国当たり最低100万ドルから最高1,500万ドルとなる。配分にあたっては、脆弱・紛争影響国に分類される国々に重点が置かれる。これらの国は保健制度の面で他国より大きな課題に直面しているだけでなく、国内に最脆弱層を抱えている。新型コロナウイルス感染症の危機が発生する前から、2030年には世界の極度の貧困層のうち、脆弱・紛争地域で暮らす人々の割合は最大3分の2に達すると予測されていた。

「新型コロナウイルス感染症は最貧国に最も深刻な打撃を与える。」と、日本国財務省大臣官房審議官(国際局担当)の有泉秀氏は述べる。「PEFの資金は、きわめて脆弱な医療制度しか持たない最貧国が、この前例のない世界規模の健康危機への対応を強化できるよう支援するものとなる。」

「最貧国が緊急に必要としている支援がPEFから提供されることを歓迎する。」と、ドイツ経済協力・開発大臣のゲルト・ミュラー氏は述べる。「危機的状況にある地域や難民を抱えている地域は特に、国内安定化のために迅速な支援を必要としてる。これは過去の保健危機が残した重要な教訓だ。」

PEFの資金は、脆弱国が検査を拡大し、新たな感染者の特定・治療を加速させ、感染者と接触した人々を速やかに追跡し、隔離するために活用される。また、医療従事者のトレーニングや基本的医療サービスの維持にも用いられる。

「これらの資金が最も脆弱な国々に提供されることは、人類共通の脅威に対する連帯を示すものだ。」と、世界保健機関(WHO)の保健緊急プログラム担当エグゼクティブ・ディレクターであり、PEF運営委員会の共同委員長を務めるマイケル・ライアン氏は述べる。

PEFからの支払は、各国政府が正式な資金配分要請を提出次第、早ければ来週にも開始される。

PEFは、複数国にまたがる大規模な感染症が流行した際に、IDA適格国に財政的支援を提供するために2016年に設置された。PEFは現金枠または保険枠を通じて資金を提供する仕組みとなっており、対象となる感染症は世界的大流行を引き起こす可能性の高い6種類のウイルスである。2018年と2019年にコンゴ民主共和国で発生した第9次、10次エボラ出血熱流行では、流行への対応を支援するためにPEFの現金枠から6,140万ドルが支払われた。詳細はPEFに関するFAQを参照。

 

PEF運営委員会について

PEFの活動は、ドナー国(オーストラリア、ドイツ、日本)、国際組織(世界保健機関、UNICEF、世界銀行など)、二つのIDA適格国(現在はハイチとリベリア)からなる運営委員会によって監督されている。同委員会の議決権を持つ国はオーストラリア、ドイツ、日本であり、世界銀行と世界保健機関(WHO)が運営委員会の共同委員長を務めるとともに、議決権のないメンバーとなっている。PEFの認定を受けた対応機関は国連食糧農業機関(FAO)、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)、国連人口基金(UNFPA)、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(WFP)、WHOである。この6機関はPEFから直接資金を受け取り、感染症流行に対する緊急保健対応を通じて各国を支援する。


プレスリリース番号: 2020/180/HNP

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